ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

桜・さくら・サクラ

2016-03-31 16:57:55 | つれづれ

 

日本人なら「桜」でしょ…ですね。

先日何の番組だったか「桜にまつわる思い出」なんてお話がありました。

私の場合…考えてみても、毎年心待ちにしているのに、毎年ちゃんと見てるのに、

取立てて「あの時の」「あの場所の」…がないのです。あれれ?

桜と言えば「入学式」…どうだったかな。

幼稚園の入園式は…桜どころか4月だというのに大雪降って、長靴はいて行きましたがな。

小学校は、確か記念の集合写真を撮ったのが学校の中庭で、桜はあった…ようななかったような。

それより手前のイチョウ並木の方が思い出あるわ…あれれ?

中学は校庭に桜があったかどうかも覚えていないし…あったよなぁ…あれれ?

高校は正門の横にあったので…入学式に咲いてたよね。でも写真撮ったっけ…あれれ?

あれれあれれの連続です。記憶はあるけど、さほど記憶に残る思い出もない、そんなぁ…。

では社会人になってから…会社の近くに川があってそこに桜並木があって、

新入社員の歓迎会は、毎年花見と決まっていて、土手でまだちと寒い川風に吹かれながら…

飲めないビールでじんましんが出てかゆかったことだけ覚えてる…これまた「あれれ」だわー。 

これと言って特筆すべき「桜の思い出」なんてないじゃないのぉ、です。寂しいなぁ。

 

我が家の近辺には、桜並木が二か所あります。

一か所は車で5分ほどのところ、もう一か所はちょっと遠いですが、電車で駅一つ先。

近いところがトップの写真。

この写真を見たある方が「人がいなくてステキ」とおっしゃいました。

そうなんです。ここ、満開になっても人がぞろぞろ集まるような、そんなことがありません。

桜の根方が歩道と車道で、シート敷いて宴会…ができませんしね。

車はよく通ります。たまたま写真の奥の信号が赤で、一台も来なかったので、

更にひっそりした感じに撮れました。

この写真を撮り終って駅へ向かっていく歩道を歩いていたのは、老夫婦、親子連れ、

自転車の人、ジョギングの人、買い物帰りの主婦…10人くらい会ったかなぁ。

みんな時々上を見上げて、ゆっくり楽しんでいるように見えました。

咲き具合はこんな感じでした。まだ満開まで行ってませんね。

 

           

 

外灯もちょっと和風でオシャレ…ですが、花のない時期には、なんかヘンかも?

 

                  

 

もう一か所は、近隣では有名な「海軍道路」と呼ばれるところです。

ここは3キロの直線道路があり、その両側が桜並木。450本あると聞いていましたが、

実は渋滞でも有名なところで、新しい道路をつくるためここへきて50本ほど伐採されたとのこと。

いろいろ市民からの反対などもあったようですが、まぁ全部なくなるわけではないし…ですかねぇ。

 

海軍道路と言うのは、今は米軍の通信施設が片側にあるから…と言われていますが、

実はもっと前には日本海軍の施設があったところ。このあたり、軍が関係することだからでしょうか、

なかなか詳細な情報がでてきません。それでも、3キロもの直線道路の桜並木、

施設があるから残ってきた…という部分もあるわけです。

ちなみに桜並木は昔からあったわけではなく、1970年ごろに植樹されたもの。

真ん中に車がじゃんじゃん走ってますから、根方で花見の宴と言うわけにはいきませんが、

まっすぐな桜のトンネルは見ごたえあります。動画を見つけました。こちらです。

 

昨日、水辺の桜の写真を見ました。もう少し日が経つと、水面が花びらで埋め尽くされますね。

あの光景もいいものです。反して道路の方は…昔のように、土や下草なら、

落ちた花びらもやがては土に還っていくのですが、アスファルトでは、ただ吹き溜まり、

汚れてゴミとなっていくばかり…。なんか切ないなぁ。

ひとつだけ、アスファルトでの楽しみは、桜の花びらが風のぐあいでコロコロと車輪のようにまわって、

あっちこっちに走っていくのが、時々見られること。

これは昔、息子の送迎バスを待つところに桜があったため、待ち時間にずーっと桜を眺めていたときの…

あぁこれがわたしにとっての「桜の思い出」かしらん。

バス・ポイントの前に大きな桜の木が二本あって、満開を過ぎると、バスを待っている間にも、

ハラハラと花びらが散りかかります。ちょっと風が吹くと、見事な花吹雪となり、

目の前の道路にも思い切り降り注ぐわけで…その中の何枚かが、コロコロと転がり始め、

どうかすると何枚かが競争するように同じ方向に転がって行ったりして。

結局は道路の真ん中にとまって、通る車のタイヤに踏み敷かれてしまうのだけれど…。

バスがくるまで、私は飽きもせずに「転がる花びら」を探していましたっけ。

日数にしたら1年の内のわずかな日々、それでもなぜだかよく覚えているのです。

今住んでいるところの近隣では、道路に近いという桜はあってもこっちも車で通りすぎるので、

風に応援されて、地面についてからももうちょっと旅をする花びらを見つけることなかなかありません。

今年は見られるかなぁ。 


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2 コメント

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Unknown (古布遊び)
2016-04-02 19:53:29
日本人にとって桜というのは特別なのでしょうねえ~

海軍道路の桜並木の画像、びっくりです!
素晴らしいですね。
あちこちに桜の名所はあるのですね。

私にとっての桜は京都で学生時代を過ごしたので枝垂れ桜は思い出深いものです。
東北で育った私には珍しく、初めて目にしました。そして疎水が桜に埋め尽くされて桃色に染まっていたのが懐かしいなあ~
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Unknown (とんぼ)
2016-04-03 00:27:33
古布遊び様

自分でも「なんてこんなに嬉しいんだろ」なんて
思っちゃいます。

桜並木って、1年の内の本の短い間だけなんですけど、
見ると圧倒されますね。
テレビに映るのは、やはり観光客が
殺到するようなところばかりですが
身近にもいいところがあるものです。
自分だけの桜もまた、楽しいものですよね。
返信する

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