ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

幼馴染のこと

2020-02-28 22:41:29 | つれづれ

 

写真は「花畑」になってしまった裏庭からとってきました「フキの花」です。

 

さてさて、♪ 幼馴染の思い出はぁ 青いレモンの味がするぅ…唄まで懐かしいですが、

ここまで年を取ると「干し柿の味」くらいですかねぇ。でへへ。

 

前回の日記に書いた「幼馴染」。H君(70でクンもないか?)

子供のころ近所に住んでいて、幼稚園もいっしょでした。あ、けっこうイケメンですよー。

その後高校から別になったのと、私の引越しなどで、さて…何十年あってない?

卒業した中学の同窓会(ついクラス会といってしまうのですが)が盛んで、毎年やってます。

ほぼ「行かれてない」私ですが、ちゃんと毎回連絡してきてくれるのです。

地元で暮らす仲間も多いので、いかれない私に会場から電話をしてきてくれたりして。

みんな優しいなぁ。行かれなくても連絡があったり、情報をくれるので、

何十年ぶりかで連絡の取れた友人もいますし、うれしいものです。

 

さて、そのH君、電話で「○○でーす」と苗字を言われて「あらまー珍しい」といいつつ、

思い浮かぶのは中学時代の坊主アタマに学生服。たぶん向こうも同じ、セーラー服にお下げ髪?

私が「着物」であれこれやっていることも知っていてくれて「ブログも時々覗いてるよ」と。

これまたうれしいですねぇ。で、お身内の「いらない着物」を譲ってくださるときてくれたわけです。

 

申し訳ないことですが、ただいま「とんでも肺炎」の問題があります。

せっかくウン十年ぶりで会うのですから、せめてお茶でも飲みながら、昔話もたっぷりしたかったけれど、

我が家の息子は「ハイ・リスクの見本」みたいな状況です。

そんな私に「玄関先でいいよ」と言ってくれたので、来ていただいたわけです。

ふしぎですねぇ、カオを見るのは何十年ぶりでも、あっというまに時間飛び越えて話せるなんて。

 

たくさんの着物を出したり広げたりしつつ、玄関の寒いところで友人たちの情報も聞かせてもらいました。

私も何人かは年賀状のやり取りもしているし、たまに近況も耳にするし、

直で電話をくれることもありますが、クラス全員となると???、名前わかんないわ…です。

楽しく話していると、みんな元気、な感じですが、やはりすでに旅立ってしまったひとも…。

もちろん、連絡の取れない人もいました。「○○は独身だよ」「△△は離婚組」と、

そんな情報もありました。結婚しないままの独身とか、離婚して独身とか、私みたいに再婚とか…。

あー私みたいな「陽気な未亡人」もいるんだろうなぁ。

まぁ人の数だけドラマがあるってことですかねぇ。

 

年齢と言うものでしょうか、お互い昔の、ある時間を一緒にすごした人たちというのは、

独特の感覚です。無条件で、ひたすら「懐かしい」。

母は京都の片田舎の小学校を出ました。そのクラス会は、母が亡くなる直前まで、

毎年開かれていました。毎年まずお寺に集合。戦死したクラスメイトのための法要です。

母は仲間内で、たった一人はるか500キロ以上も離れた横浜に来てしまいましたから、

暮らしが落ち着いて、やっと行かれるようになったのは、私が中学に入ってからでした。

それからは毎年行っていましたが、70半ばをすぎてからでしたか、

「なんや行くのがちょっとつらいなぁ」といい始めました。

なくなった人、病気で入院している人などのハナシが多くなってきたからです。

元々10数人の集まりでしたから、一人減り2人減りして、最後のほうは5人6人…。

そして、一番遠くから行く母が、病気で行かれなくなった85歳でしたか、

「みっちゃん(母の愛称)がこられへんようになったんなら、もうこれでしまいにしよ」と、

そう決まったのだそうな。連絡はあったものの、すでに母は認知症でしたから、

聞いてもすぐに忘れてしまったかもしれません。

 

母の幼馴染は「えみちゃん」と「けんちゃん」でした。2人とも母より先にいってしまいました。

私の幼馴染と言ったら、男の子はH君だけかなぁ。小学校の同級生とも、長く音信はないし。

女の子はK子ちゃん、H子ちゃん…いろいろいたけど、近所の子はもうみんな消息わかりません。

学校で仲がよかったのは、なぜかみんな遠くにとついで、ハガキだけのお付き合いです。

高校は、けっこうマジメにクラス会もしていたのですが、担任だった先生がなくなってからは、

なんだか「やってるの?」みたいな感じ。

30代とか40代とかは、やっぱり子育てとか暮らしとかに忙しくて、会いたくても会えない、

でも会わなくても、さほど強くは思わない…だった気がします。

60、70と年を重ねてくるにしたがって、会えなくなってからの長さが、

それまでとは違う重みを持ってすりよってくるような…。

自分の来し方をも、合わせて思い出すからかもしれません。

まったく違う土地で、別の暮らしをして、別の時間をすごしてきていても、

同じ「時間帯」のなかでそれぞれ生きてきたんだな…というような。

 

いままでこちらの会のある土日は、どうしても出られませんでしたが、

最近はいろいろ福祉の助力もふえてきましたし、なんとか時間もとれるかな…になってきました。

次回の会には、出席したいものです。

H君に「クラス会(実際には同窓会)に着物きてくるヤツいないよ」といわれました。

おしっ行かれるときは着物だっと決めているのですが…これまたどうなりますか。

長い時間ではありませんでしたが、幼馴染と再会して、たくさん着物もいただけて…

こんな落ち着かないご時世ではありますが、春がきたようなあったかい日になりました。

H君、思い出も全部いっぱい持ってきてくれてありがとう!

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (陽花)
2020-02-29 16:19:42
懐かしい方と楽しい素敵な時間を過ごせて
よかったですね。
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Unknown (古布遊び)
2020-02-29 19:41:54
ある年齢からクラス会というのは特別な思い入れのある会になりますね~
私も地元を離れてウン十年。クラス会があるのは殆どが皆が帰省するお盆の頃。仕事柄どうしても行けなくていつも残念な思いをしています。
何十年もあっていなくてもアッという間にあの時に帰れるのが幼馴染みですね。
トンボさんも素敵な時間が持てて良かったですね。
返信する
Unknown (とんぼ)
2020-02-29 22:04:11
陽花様

ほんとに楽しかったです。
白髪にはなっていても、面影はちゃんと残っていて、
しゃべり方もかわらなくて…。
古い友達は、いいものですね。
返信する
Unknown (とんぼ)
2020-02-29 22:06:30
古布遊び様

ほんとに「年を取ると」って感じました。
女性は遠くに嫁ぐと、なかなか…ですよね。
懐かしい人と久しぶりに話せて、
着物までいただいて、ほんとにいい日になりました。
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