父が持ってきたもの。
古いハガキです。まぁこれくらいなら、問題ないんですけどね。
時々「こんなのがでてきたから」と、自分に用のないものを私に持ってくるわけで…。
今回は写真の古ハガキ、母が実家に出したもので、昭和26年と言いますから、
私が一歳のときです。当時はたぶん「金沢八景」に住んでいたかと。
ハガキは「2円」です。国会議事堂の柄。
表に「局区内」と印刷してありますから、これで大雑把に分別していたのでしょうか。
「京都府乙訓郡」というのは、今の長岡京市の旧地名、「おとくにぐん」と読みます。
ハガキの表に、20年ぶり…といいますから昭和46年ころに里帰りした折、
もらってかえってきた、と母の字で書いてあります。これをとっておく実家の伯父伯母もすごいけど、
それをまたとっておく母もすごい…といいますか、我家の「モノの多さ」の原点ですなぁ。
内容は、一枚は暑中見舞いのようなもので、みなは元気か…と言った内容。
もう一枚は、どうも自分の甥に、本を送ったようで、それがちゃんと着いているかどうかの確認。
それがしつこくらい、みなは元気か、母(私の祖母、このころは存命ですが病気がち)はかわりないか、
本がついた連絡もないので心配している、一筆連絡がほしい…という内容。
当時は電話も個人で持っている人はほぼありませんし、手紙しか連絡方法がない時代です。
そのうえ、なぜか我家の身内は、母と私、あと一人をのぞいて、全員が「超・筆不精」。
母の実家の伯父からは、さすがに年賀状はきていましたが、そのほかはこちらがだしても、ほぼ全員、
ただの一度も返事をもらったことがナイ・・・徹底してますなぁ。
細かいことがきになり、心配性の母は、本を送ったのに何日も連絡がこない、
今でいうならたぶん「キレて」、また書いたのだと思います。
文面は穏やかですが、行間には「着いたならハガキくらい書いてこいやぁ!心配しとろーがぁ」という
母の声がしっかりにじみ出ています。
最近は通信手段がずっと便利になりましたが、私が若い頃でも、結構筆不精はいましたね。
なぜか私はそういう人に縁があるらしく、主人もリッパに「筆不精」…。
結婚して数ヶ月のころに、三ヶ月ほど海外長期出張がありました。
私はせっせとエアメールを書き続けました。やたら出してもと思うので、書き溜めて週に一回くらい。
薄い航空便の便箋に、たくさん書きたくて行間つめて…。
しかーし、あちらに滞在中、ただの一通も返事は着ませんでした。
帰国が決まったという知らせがあってすぐに一通だけきました。
それもポストに出したのではなく、たまたま日本に戻る社員がいたからと、
その人に託したので、郵便やさんではなく、ネクタイにスーツの社員が
「ご主人から預かってきましたぁ」と、届けてくれました。
切手も貼ってないどころか、どうせ頼むのだからと、航空便の封筒には入っているものの、
住所も名前もかいてありゃしない。あけてみたら「長いことおまたせ、○月○日に帰るから」
それだけかいっ!そんなもん、電話で聞いて、とっくに知っとるわっ!
主人は海外のしかも長期出張の多い人で、ほぼ単身赴任状態ばかり。
でも、最初ので懲りたので、その後、どこに何ヶ月行こうが、私はほとんど手紙を書かなくなりました。
息子が学校に上がる前も、アメリカに1年くらいでしたか行っていましたが、
友人があきれるくらい「お互いに、何かなければ連絡ナシ」の暮らし…。
だから「ご主人は?」と聞かれて「今、単身赴任なんです」というところを
「音信不通なんです」などと、答えてしまったりするわけです(実話です)。
ケータイだのパソコンだのが出現し、通信手段はは格段にアップしましたが、
主人の筆不精は相変わらずで、年賀状も全部私まかせ。
私もだんだん手紙も書かなくなってきていますが、先日も書いたように、
最近は「字を忘れる」「字が下手になる」…の回避のために、書こうというキになっています。
まだパソコンやっていない友人もいろいろいるので、ハガキを出してみたり、
手紙を書いてみたり…。
母は日記はもとより「メモ魔」でしたから、なにやら小さな紙に、お隣さんからもらった何々、
などと、書いてあるものがいろいろあります。たいがい「日付入り」で。
私が母に出した手紙ももちろん全部とってありますし、今回父が持ってきた物の中に
「これ…料理学校いってたときのだろ」と、渡されたのがこれ。
授業中に退屈で、みんなで紙を回して描きっこしたもの。
赤いチェックは、Tさんという人の描いたもの、あとは私。こんなことしてるから成績は…。
車なんか、いかにも横文字で車の名前らしきものが書いてありますが、
読んでみれば「どうにもうごかない008型」…。
どういう経緯で母の手に渡ったものか、とうに忘れていますけれど、さてこうなると…
またまた捨てられない…じゃありませんか…。あぁぁぁもぉぉぉ。
そして、古い雑誌記事などの切り抜きや、母のメモなどを入れたファイルに、
ようやく納めたところでピンポーン…
郵便やさんでした。「新しい切手でたんで」。はいはい、いつも買いますからね。
今回はこちら。1シートで切手5枚。
使いますからいいんですが、このときいわれました。
「春から切手値上がりするんで…」、そうでした。また半端がつくのですよ。
こちらが言う前に言われました「とんぼさんとこへは、近くなったら端数用の切手持ってきます」
ありがとねぇ、気が利くねぇ…といいながら「切手代が上がったら、益々手紙はこなくなるなぁ」と、
そんなことを思いました。意地でも書いてやるっ!?
やはり 実家を片付けていた 先日の事。
葉書の差出人は父で 住所は 大森区・・・
中央区に住んでいたのに 何故 引越し先が 大田区?
と 謎だったのですが
一時大森区にいた事が有ったらしく 謎が解けました
母は身辺整理を始めていたので 大分処分はしてくれていたのですが
写真も なんだか立派な軍人さん?らしきものが写っていたり
私どもの子供の頃の写真や孫の写真は処分出来なかった様で
どっさりと 残っています。
でも 何もかもが 母より私の方が持っている物が多い・・・
娘達は 見ないで綺麗さっぱり捨てるから と言っているので
手を煩わせる事はあっても 悩ませる事はないと思うのですが
自分の手で捨てるのが最善の方法なのでしょうね
先日、郵便局で未使用の葉書(出さなかった挨拶状)と交換でちょっと多めに切手を買ったら、「4月から上がりますけど、2円とかのを一緒に貼って使えますから」って。
いや、一度経験してるから知ってる…その後、18円足して出してたこともある…とは言い返しませんでしたが。
変な販売ノルマを課すくらい厳しいなら、郵便料金をもうちょっと切りよく上げてもいいよ、とか思ったりもします。
手紙や写真は、古いほどなんとなく捨てがたいですね。
あとあともせるものはまだしも、
そうでないものは、残るとどうなる…と考えると、
やっぱりなんとかせねば、ですね。
私も、62円切手がまだ残っています。
半端ですから、80円になったとき、
あわせるのに切手をたくさん貼らなきゃならなくて、
結局使わなかったんですよね。
絵葉書を使うことが多いのですが、
宛先面に半分、文章を書いたりすると、
切手二枚は邪魔になりますし。
まったくめんどくさいことをしてくれます。