ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

楽しい名前?

2011-02-07 04:03:50 | つれづれ

 

またミクシからいただいた「お題」なんですが…。

馬好きのかたが「大島紬」とか「紋錦紗」などをカタカナ表記したら、競馬のおうまさんの名前に使えそう…

とおっしゃいました「モンキンシャ」「オオシマツムギ」なーるほど、です。

競走馬の名前は「9文字以内」という規定があります。

それを守ればいいわけですから、いろいろ思いつきまして、私が言ったのが「柄の名前」で

「タカラヅクシ」「ショッコウニシキ」…勝てそうなきがする…。

 

私は競馬はやりませんが、若いころそばに競馬好きがおりました。今のオットも少しやってました。

どちらもギャンブラーではありませんので、テレビやラジオで楽しむ程度。

たまーに「天皇賞」とか「菊花賞」などのとき、二人で500円ずつ出し合って1枚買う…なんて楽しみ方でした。

それでも馬の名前は覚えたし、余計な知識も増えまして…。

 

馬の色の名前って、白だから「白」、茶だから「茶」とはいいません。

よく白い馬を「あしげ」などといいます。「芦毛」と書きます。

競馬場で見ると周りがみんな茶色や黒なので白い馬、と思われがちですが、実際には「グレー系」です。

よく騎馬隊の先頭などで、ほんとに真っ白ってのがいますが、あれは「佐目毛(さめげ)」といいます。

なかなか生まれないため希少で、昔神社に奉納される白馬はこれが多かったそうです。

 

私たちが例えば馬の絵を描いて、特別意識なく塗るときは茶色ですね。

クレヨンで塗るタイプのあの茶色はまんま「栗毛」です。

競走馬でも一番多いのは茶色ですが、実は犬やネコと同じように、

足の先とかおしりやしっぽ、また馬にはたてがみがありますが、そういうところだけちょっと濃い…

そういう場合は「鹿毛(かげ)」といいます。

鹿毛より濃い茶色を「黒鹿毛(くろかげ)」といいます。いってみりゃ「こげ茶」なんですよね。

更に濃くて黒に近いものを「青鹿毛(あおかげ)」、ほとんど真っ黒を「青毛(あおげ)」といいます。

なんで黒が青なんでしょうね。

実際の色では、胴体とそのほかの毛色の違いで、もっと細かく分かれるそうなんですが、

おおざっぱな分け方しか知りません。

 

私が好きだった馬がいます。名前を「クライムカイザー」と言いました。

ツヤツヤとした黒っぽいお馬さんでしたので「ブラックビューティーだぁ」といったら、

「アレは登録上『黒鹿毛』だよ」といわれました。ええやん真っ黒くろうまさんでぇ。

名前の由来は、登って高みをめざす「クライム」と、ドイツ語で皇帝の意味の「カイザー」。

76年のダービー馬です。そのレースで、二着の馬(当時最強といわれたトウショウボーイ)の

弱みに付け込む走り方をした…といわれましてねぇ。

以来「クライム」が「climb」じゃなくて「犯罪」を意味する「crime」といわれ「犯罪皇帝」なんて

呼ばれたんです。騎手がわるいのに…。不運な馬でした。

 

ハイセーコーの名前は、競馬を知らない方でもご存知の方が多いかと思いますが、

その子供に「カツラノハイセイコ」というのがいました。「カツラノ」は、馬主が「桂ナンタラ」という会社だったから。

ハイセイコってなんかヘンですが、これも9文字の規定で「カツラノハイセイコー」にできなかったから。

だったら「カツラハイセーコー」でいいじゃないかと思ったんですが…。

当時の馬主いわく「レースになれば実況のアナウンサーも絶叫する。『カツラノハイセイコ』で切ろうとしても、

どうせコーと伸びるだろうから」と、言ったとか言わなかったとか…。うまいっ!

 

競馬つながりでふと「日本で一番長い駅名」を思い出しました。

今はもうない駅ですが、府中の「東京競馬場前」というのが、JR(当時は国鉄)の駅名では

一番長い、とされていました。ひらがな表記、つまり実際に読む字数だと13文字です。

今はどうなんだろ、と思って調べてみたら…「南阿蘇水の生まれる里白水高原」駅と

「長者ヶ浜潮騒はまなす公園前」駅、ながっ!

読むと22文字ですが、表記の字数でいくと、「南阿蘇」の方が一字多い…だったのが、

字数なら、ただいまのトップは、「東京ディズニーランド・ステーション」駅でこっちになったそうです。

でもステーションってまんま「駅」じゃないですかねぇ。それに「・」も入れてなんて、ちょっといんちきくさいなぁ。

この前の「とうきょうスカイ・ツリー」もそうですが、駅名って長きゃいいってもんじゃありませんよね。

ちなみに「南阿蘇水の…」は、あまりの長さに通常は切符も「白水高原」駅、だそうで…寿限無じゃないんだから…。

 

トップ写真はご近所の黒猫さん、首輪をしています。でもここのお宅にはもう一匹三毛さんがいまして、

そちらはほとんど家の中で、たまに出るときはリードつき。年に何回も姿を見ません。

でもこの黒猫さんはいっつも外、エアコンの室外機の上が定位置なんです。

差別待遇?と思っていたら、先日そこのおじいさんにお会いしまして「あれはいつのまにかいついたノラなんです」と。

よく懐いているんですよ。名前はまんま「クロ」でした。ネコの「青毛」じゃ!   

 


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10 コメント

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Unknown (さえ)
2011-02-07 06:09:16
馬は茶色が普通で、赤みがあるのに、色の赤みの度合いが低くなって、青味の度合いが高くなるから黒=青毛なのかも。
つやつやした黒い毛は青みがかってるようにも見えますよね。
うちの祖母は茶色も「赤い」って言う人でして^^;「赤いガウン作ってあげたから」って言われて、もらったらこれどう見ても茶色なんですけど、、、って事がありました。
人によって、何色を強く感じるかが違うと妹が言ってまして、そう言われると色の感じ方の違いがわかる気がしました。
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Unknown (陽花)
2011-02-07 07:22:06
馬の色って変わった言い方するんですね。
色の名前で随分前に「仮面の忍者」という
ドラマがありましたが、赤カゲ、青カゲと
いうのは馬の色からだったのかなぁとふと
思いました。
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あれから (あじゃ)
2011-02-07 23:57:25
あれからショッコウニシキを検索しまして
ああこんな帯が欲しいなあと思い2011年ヤフオクの旅に出たのですが高いですね・・・。

私は真っ黒な青毛が好きです。
でもお馬ちゃんならみんな好きなのですが笑。
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Unknown (とんぼ)
2011-02-08 19:00:27
さえ様

そういうことなのかもしれませんね。
着物の黒にも「藍下」と「紅下」があります。
地の色をどちらからはじめるかで、
できる黒の色合いが変わります。
赤青の別はそういう子が基本かもです。
ウマは「アオ」、牛は「アカ」
というのが昔の牛馬の名前の付け方です。
それもたぶん見た目からなのでしょう。

母も「アカ」というのを単純にハデとか
明るい色合いの事に使ってました。
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Unknown (とんぼ)
2011-02-08 19:01:58
陽花様

あれはまん「影」のほうだったと思いますが、
もしかしたら「かけあい」だったかもですね。
懐かしいですねぇ、あの番組。
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Unknown (とんぼ)
2011-02-08 19:09:47
あじゃ様

ヤフオクの旅は、ほんっとにキケンな旅。
宇宙戦艦ヤマトどころじゃありませんからねぇ

子供のころ、乗馬経験のあった実父が、
「黒馬は油を塗ったみたいにテカテカ光って
きれいなんだよ」と言いまして。
私はテカテカより先に「ベタベタになって
おんまさんたいへんじゃないか」と、
勘違いしておりました。
あのツヤはいいですねぇ。
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Unknown (さえ)
2011-02-09 10:34:58
くらげ骨なしの話が懐かしくてぐぐっていたら、猿に烏帽子って言葉を見つけました。分不相応な様らしいですが、何か元になったお話があるんですかね。
くらげの話は、まんが日本昔話で見たと思います。私が知ってる話は、騙して連れて来るのが亀、うっかり漏らしてしまうのがくらげでした。
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Unknown (さえ)
2011-02-09 10:35:53
うわー全然違う記事に書いてしまいました。。。ごめんなさい
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Unknown (とんぼ)
2011-02-10 01:00:53
さえ様

床にお書きになられてもわかりますから大丈夫ですよ。

これは一枚だけの絵と同じですから
単に擬人化して「昔話」であることを
意味しているのではないかと思いますが…。

私が子供のころに読んだのも、猿と亀でした。
元記事にも書きましたが、亀の背中のひびの元だとか、
細かいところまでへぇぇというお話しが
とてもすきでしたね。
最近は「昔話」の柄というと、子供の着物が多くて。
羽裏の珍しいのはなかなかでません。

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Unknown (とんぼ)
2011-02-15 19:02:37
さえ様

「床に」ってナニ…「どこに」のつもりでした。
すみませーん。
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