町名・駅名

 

写真は「オキザリス」、このお花の少ない時期に、うれしいですね。

 

まぁ年末になって、ヒマな話題ですみせん。「今年のぼやきおさめ」かな？

ミクシのニュースで「スカイツリー」の近くの駅名のお話が出ていましたので…。

あのそばを通るのは「東武伊勢崎線」で、一番近い、というよりほぼまん前ですが、

その駅が「業平橋」、これがスカイツリーの完成に合わせて名称を変更するのだそうです。

その名も「とうきょうスカイツリー駅」…なんでひらがな？なんで「まんま」？

今は小さくてお粗末な駅なのだそうですが、スカイツリー完成とともに、

当然観光ポイントになるであろうとのことで、改築も予定されているんだそうです。

建物きれいになるのはいいですけどね、なんで「業平橋」のままじゃいけないの？

業平橋駅「東京スカイツリー出口」の案内板くらいでいいじゃありませんか。

 

地名ではなくて私鉄の駅名ですから、さほど大仰に言うことではないかもしれませんが、

名前って、いろんなものを含みます。さまざまな理由で町名や駅名が変更されていくのは

しかたのないことだと思いますが、「とうきょうスカイツリー」って、若いヒトの発想なんでしょうか。

ちょっと昔ですが、ある落語家が「昔ゃ情緒があったねぇ。地名にしたってさ粋なもんだったよ。

『角筈』なんてね、あーた、今新宿一丁目二丁目だよ」。

「角筈」、つのはずと読める若いヒトはいないでしょうね。黒門町もなくなりましたね。

耳にするだけで、ちょいと粋なおねぇさんが、横丁からでてきそうじゃありませんか。

 

例えば業平橋、吾妻橋、言問橋、なんてのは「在原の業平」がかかわっているといわれています。

もちろん諸説あったり、事実ではなかったりはあるでしょうが、ちょいといい名前なわけですよ。

「とうきょうスカイツリー」…これが３０年５０年たっていくと、耳になじんだいい名前になっていくんですかねぇ。

それでなくとも「短縮」ばやりです。長ったらしい名前ですから、

いずれ「じゃ待ち合わせは『とうスカ駅前』で…」なんて

どっかスカスカもれてるような、情緒もへったくれもない名前になりそうで…ヤダヤダ。

 

横浜の中区、伊勢佐木町辺りは、いまやすっかり「昔の繁華街」になってしまいましたが、

町名はちょっと時代を感じさせる、おめでたい名前が並んでいます。

「福富町」「蓬莱町」「万代町」「不老町」…。

今の市営地下鉄ができたとき、駅名に伊勢佐木町と長者町のどちらを取るかでもめたそうで、

まんなかとって「伊勢佐木長者町」なんて長ったらしい名前になりました。

どうも、時代を追うごとに、感覚がダサくなっていく気がしてなりません。

ツリー完成までに、なんとか「考え直し」していただけないもんですかね。

 

「名にしおわば　いざ言問わん都鳥　とうきょうスカイツリーって名前はどうよ…」