ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

駄菓子

2017-01-21 02:29:27 | つれづれ

 

また友人からの頼まれもので、ネットで駄菓子を買いました。

懐かしいですねぇ。写真を見たら「そうそう、こんなのあったわ」…です。

こちらは「江戸駄菓子のまんねん堂」さんの販売写真、ちょっと拝借です。

 

バナナフローレット、トップに使った動物ヨーチ、手巻きラムネ。

 

  

 

こんなシャレた名前だったとは…覚えていませんでした。

でも、見たとたんに、その歯ごたえとか味が、ぱーっと思い浮かびました。ほんとに懐かしい。

思わず自分の分も頼んでしまいました。

 

今でも駄菓子屋さんは健在です。街歩きの番組などでは、「こどものたまり場」…なんて、

子供たちがクジを引いたりしているのが見られて、なんかホッとしたりします。

さて…私の記憶の中の駄菓子屋さん…実はほとんどないのです。

紙芝居も、いつも近くの空き地に来ていたのは知っていますが、私は見た記憶がない…。

なんでか、といいますと、実は、母が「決して駄菓子屋、紙芝居で、お菓子を買ってはいけない」と、

それはそれは厳しく言っていたためです。母は私にとっては一番コワイ人でしたから、

命令はぜったいです。なんでダメだったのか…単純に「母はヘンなところで潔癖症だった」、です。

少し大きくなって「隣のおばちゃん」が教えてくれたのですが、

「アンタのおかぁちゃんは、あんなところのものは何がはいってるかわからない。

紙芝居のお菓子なんて不潔だ…って、よく言ってたよ」と。

母は、妙に神経質なところがあって、近所の子供たちが我が家に遊びに来ると、

帰った後、例えば積み木だとかおままごと道具とか、洗えるものはみなお湯で煮沸し

お人形のような洗えないものは、ごしごし拭いてました。

なので、駄菓子屋へ行くことは許してもらえず、紙芝居が来ると、お菓子を買わない子は、

離れなよっと言われてしまうので、見られませんでした。

それでも、親の眼を盗んで、ほんとに数えるほど、駄菓子屋でクジを引いたことがあります。

何が当たったのかも覚えていませんが、とにかくワクワクしたことだけは覚えています。

紙芝居も一度だけ、友達が「私が買ったげる」と気前のいいことをいってくれて、

水あめを食べました。こうやってグルグルしてよく練るんだよ、と教えられてやりましたわ。

それを母に内緒にしていることがほんとにドキドキでした。

わたしにとっての「大冒険」だったわけです。

上の写真に出ているようなものは、普通のお菓子屋さんで売ってましたから、

母に「あれがいい」と買ってもらったので、覚えているのです。

なので、みなさんがよく懐かしいというあんずなんとか…とかイカのなんとか…なんてのは、

一度も食べたことがありません。そんなオジョーサマでもないのにねぇ。

結局そんな母の潔癖も、いつの間にかなくなりました。

 

総じて、昔のお菓子は、おいしい…と言えるものではなく、ただ「甘いものがお菓子」というだけで、

それで「贅沢」だったのですよね。小学校の4年生くらいでテレビがはいりましたか、

それでいわゆる「CM」が始まり、不二家のチョコだの、フルヤのウィンターキャラメルだの…。

不二家のお菓子はお店でも一段高いところに置いてあったりしたものです。

年に2回くらい、母が私を連れて出かけるデパートは、伊勢佐木町の野澤屋。

たぶんお中元とお歳暮の買い物です。その時は必ず不二家によって、なにかひとつ買ってもらう…

私はペコちゃんの缶入りミルキーにするか、パラソルチョコレートにするか、迷ったものです。

当時はそれが「高級菓子」だったわけで…。

 

もうひとつ、このお店で見つけたのがこちら。「金花糖」です。

 

            

 

これ、子供のころは、お雛様になると、母が小さいのを買ってくれました。

型に入れて作るので、中は空洞、食べるとパリッと割れてしまいます。思い出しましたか?

注文してからしばらく時間がかかるとのことで、お雛様を飾るころになったら頼もうと思っています。

 

物があふれる今の時代、それでも子供はお菓子が大好きですよね。

「きのこの山」か「たけのこの里」か、なんて言いますが、結局有名メーカーで広く販売されているもの。

名も知られていない小さな町のお菓子屋さんが作っている駄菓子の魅力も、

子供たちに知ってほしいものだと思っています。

 

バナナフローレット、昔通りの味でしょうか、かりっとかんだ時のあのスカスカ感、変わってないかしら。

楽しみに待っています。


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4 コメント

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Unknown (サザエ)
2017-01-21 05:23:17
お母さま、潔癖症だったんですね。。
とんぼさんが子供の頃、体が弱かったからとか?
それでも、すべてを煮沸消毒やふき取りって。。大変な労力ですねw
今なら、ファ〇リー△除菌であっという間に^^

このお菓子、
懐かしい~
こんな名前がついてたんですねww
今でも、スーパーの100円お菓子コーナーとかにおいてあったりしますが、
鯛の形をした金平糖は知りませんでした^^;
可愛いですね♪
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Unknown (とんぼ)
2017-01-22 01:12:44
サザエ様

私、まぁ痩せこけた子でしたけれど、
元気でしたよ。単に母の性格でしょうね。
ヘンなところに神経質だったのです。
学校に上がるとさすがに減っていきましたね。

鯛のお菓子は「金平糖」ではなく「金花糖」です。
作るのにとても手間がかかるうえ、割れやすいので
お菓子としては割高…なので、
お雛様の時だけ買ってもらいました。
食べるのがもったいなくてねぇ。
返信する
懐かしい♪ (葉っぱ)
2017-01-27 23:16:55
ご無沙汰しております(*^^*)

年賀状に切手や留袖、みかんのことも、あぁ、すてき! ぉ、これ懐かしい〜、身に覚えあるある♪ なぁんて楽しく読ませていただき、ここもまた、とんぼさんと一緒だ〜♪ と思い、気分も盛り上がったところでコメントです(笑)

うちも、駄菓子はNOだったんですょ。ただ、個包装されたものは、まぁ、OKでした。
大きなボトルにハダカで入ったイカのとか… あの辺は とんぼさんのお母さま同様、うちの母もイヤだったようです(^^;)

柔らかい色の砂糖衣のかかったお菓子も 覚えてますが、父が仙台出身だったので 仙台駄菓子などの昔ながらのお菓子も 子供の時からの懐かしい味(^-^)

ちなみに ビワをお尻から剥くのも知ってます(^^)v ビワ、好きなので♪

🍀
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Unknown (とんぼ)
2017-01-28 01:29:54
葉っぱ様

お元気そうで何よりです。
駄菓子って、着色料なんかも今より規制があまかったし、
親にとっては心配な食べ物だったのでしょうね。
仙台駄菓子、有名ですね。
お土産にもなっているし。
特別有名メーカーでなくても、こどもにとってお菓子は
大切な宝物の一つですね。
大人になったら「その思い出」が宝物です。

ビワ、知らない人に教えると、たいがいびっくりしますね。
簡単な原理なんですけど、
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