あわてて鉢植えに雪よけのスダレをかけました。ほんとに寒いわぁ。
早朝は雨だったのに、ふと気がついたら「雪」、それもホロホロと散るような、大きな雪。
やだー積もらないでぇ…と、情緒はこの際こっちに置いて…の独り言。
いつも雪が降り始めると「きれいなんだけどねぇ…」とつぶやきます。
もし「雪」というものが茶色だったり黒だったりするのがアタリマエだったら…
そう思うだけで、今よりもっと「降らないでほしい」と思っちゃいますね。
逆にいろんな色がついているのが普通だったら、
「今日は横浜は雪になりました。今回はオレンジ系の雪が多かったようで、
○○地域では、オレンジシャーベット状ですので足元に気をつけてください。
なお、山添ではピンク系が多く、春がきたようになっています」なーんてね。
そんなのんきなことを言ってる場合ではなく、すでに道はシャーベット…茶色くてもチョコレートには見えまへん。
さて、雪は着物の柄としても取り入れられるもの。
実際に雪の景色を描いた「雪持ち笹」とか「雪の庭」とか、これもまた「見ているだけだから」ステキ…。
また雪の結晶からうまれたのが「雪輪柄」。
こちら、小さな画像ですみませんが、羽裏です。ちと縦に伸びちゃってる雪輪ですが。
雪輪という柄をはじめて教えられたのは、まだ10代のころだったと思いますが、
昔のヒトはルーペもなかったのに、どうして雪の結晶が六角形だとわかったのだろう…と不思議でした。
でも、実際にボタン雪だったりすると、じっと見ていると結晶が見えるんですよね。
今日の雪は撮れそうだったのですが…やっぱ三脚立てて、きちんとしないと…ですがとりあえず。
下地は、たまたま手元にあった、黒の絽ちりめんはぎれ。織り目がわかりますね。
かろうじて見える結晶。
最初に雪輪の柄を描いたヒトは、雪の降る日に黒い着物かなんかにホタホタと落ちてきた雪を見て、
「あっ六角なんだ」と気がついたのでしょうか。いえいえそれは昔から知られていたことでして、
雪輪が柄になる前から、雪は「六花(りっか・ろっか)」と呼ばれていました。すごい観察力ですよね。
それを「雪輪」という柄にし、それを輪郭として柄で埋めるということを思いついた感性はすごいなと思うのです。
この文様は、冷たい、涼しいという意味で、夏の柄にも使われます。
着物の柄としては、好きなんですが…ほんものはもぅいいですー。
だいぶ小止みになってきました。道路が白くなるほどは積もっていませんが、
これでまた明日の朝は、いえいえおそらく今夜遅くにはツルツル…通勤通学の方、お気をつけください。
雪や氷の柄を、冬だけでなくて涼感を求めて夏にも着る、という発想を知ったときは、おもしろいなあと思いました。
夏物になるので、冬に着るものをそのまま着るわけにはいかないのは、残念ですが。
昔なら、袷と単衣と縫い変えて着てたんだろうなと思いますが。
ここ数日天気予報がよく当たって
毎日のようにちらちらします。
幸い積もるようなことはないですが
厳しい寒さが続きますね。
くれぐれもお気を付けください。
雪道に慣れているこちらの人でも結構転びますし骨折ということも結構多いんですよ。
私も一冬に必ず何回か転んでいましたが膝を痛めて以来出歩くことが減ったので転ばなくなりました(笑い)。
雪輪の柄は素敵ですね。
なるほど涼しいということで夏にも使われるんですね。
雪の珍しい地域などでは、見るのが楽しみだったかもですね。
一枚の着物を単衣と袷に縫い変えて着ていたころは、
たぶん貧しい庶民は柄物は着られなかったと思いますし、
裕福なものは、夏物冬物を十分作れたと思います。
夏物に使ったのは、私はゆかたが最初ではなかったかなと
そんなふうに思っているのですが。
その時代にいってみたいものですね。
積もらなければ、まぁいいか、と思っていますが、
ちらちら降り始めると、ため息です。
ほんとに寒いですよねぇ。
我が家は玄関先がスロープですから、
出たとたんに「難所」ですー。
この前しりもちつきましたから、もう用心用心です。
雪国のヒトでも転ぶんですねぇ。ちと安心??
雪輪のなかに桔梗とか萩とか…
思えばフシギな柄ですけどね。
でも、昨日の雪は、結晶が肉眼でもよく見えた柔らかい儚い雪でした。
「雪華図説」を思い出しました。
http://www.city.ibaraki-koga.lg.jp/rekihaku/sanpo/2000-01.htm
江戸時代、下総国古河藩の土井利位というお殿様が雪の結晶を調べ収録した本とのこと。
この雪の結晶の柄は、着物の柄としてずいぶん流行ったそうです。
”雪華”柄をすぐ取り入れた江戸の庶民って新しもの好きだったんですね。
今なら、DNA配列の”DNAスパイラル”柄なんて流行ったらおもしろいですね。
この本、とんぼさんところで勉強したような気もしますので、二番煎じでしたら恥ずかしい。
今回は幸い、日陰に少し残っただけで、
次の日には道路も大丈夫でした。
雪はほんとに、後始末が大変です。
雪華図録については、書いた記憶がありません。
雪が降ると、それっとばかりに家来に命じて、
描かせたのでしょうね。今のようにカメラがありませんから、
ちょっと気温的に高かったりしたら、
ふるそばから解けたりして…苦労して集めたのでしょうね。