
とりあえず、写真はバサマの過去の作品です。説明はのちほど。
先日、私のスーツをアップいたしましたところ、
高校の授業でやるなんてびっくり・・というコメントをいただきました。
「課題」と言うのは、地域や学校、年代によって、
かなり違うものなのですね。
私は、中学のとき、1年は編み物で大人物靴下、
2年が浴衣、3年がワンピースだったと記憶しています。
2~3年の担任が「家庭科の先生」だった・・ということは、
あまり関係ないかとも思うのですが・・。
浴衣は元々母にも教わっていましたので、
柄が気に入らなかった(どーせ学校の練習用だからとやっすーいのだったのです)
ということしか記憶にありません。
ワンピースは、袖か衿のどちらかがついていることと、
確かウエストで切り替えがあること・・が決まりだったと思います。
私は袖をつけ、下はギャザーにしたのですがこのとき、生地の選択を誤りました。
どうしても「カラーソフトデニム」というのが使いたくて、
母に「ギャザーのワンピースなんかには向かない」と言われたのに、
それにしたのです。ソフトといってもデニムですから、普通のコットンなどよりは
厚地になり、ウエストギャザーのところでデコボコが激しく出て縫いにくい!
おまけに、半袖の袖口を少し広げてタックをとり、
小さい共布のリボンをつけようとしたのですが、ふわりとひろがるはずが
テントのように張ってしまい、タックをとったら「ちょうちん袖」どころか
「カンテラ」みたいになっちゃいました。リボンなんかぜんぜん似合わない!
おまけに上半身は体にぴったり、クビは丸首・・で、
実際着てみたら、暑いの暑くないのって・・・暑い・・・。
とりあえずちゃんと縫えたので、評価はまぁまぁだったのですが、
先生も一言「素材、まちがえたね」・・・。
ってなわけで、とんぼは学校の「課題」というものにいい思い出がありません。
むしろ、これだからカンタンソーイングがいいのよねぇと、そっちに走りました。
母は、和裁洋裁なんでもござれの人で、昔ゆとりがなかったころは、
白の一番安いブロードで、父のYシャツも縫ったそうなんですが
私がカンタンソーイングを始めるとそっちに傾倒し始めました。
で、20年くらい前に作ってくれたのが、写真のパンツです。
これがまたカンタンというか複雑というか・・。
とりあえずた~~っぷりしているので、思いっきりラクです。
なにより私が気に入ったのは、足首できゅーっと細いところ・・・。
これは森南海子さんが、インドだったかのパンツを参考にしたものだそうです。
では説明をば・・・。
まずは三角形の布を2枚、向かい合わせて縫ってウエスト作っておしまい、
というシロモノです。できれば110センチ幅の生地の方が、いいです。
とりあえずは、図を見てください。

おわかりいただけるでしょうか・・三角の一番下の部分が、足首になります。
内股の縫い合わせ、私がもらったのは46センチです。
続いて股上を縫いますが、このとき少しカーブをつけ、前より後ろを深めに・・。

次に角をカットします。「脇」にあたるところ、足首から115~120くらい。
そこで直角にカットです。裏返してウエストですが、
まずは残り布で、ウエスト+α、これはご自分のウエストのゴムスカートなど
ゴムを入れてちょうどいい寸法になるように、これはお好みで
ウエストベルトを作ります。まっすぐ取れないと思うので、
ここはつぎはぎになると思いますが、ゴムでちぢまりますからめだちません。
下の図の本体の「角の飛び出し分」を除いた残りをウエストとして、
タックを何本もとって、ベルト布を縫い付けます。
このとき前と後ろで、後ろの腰の方が少し高くなるように、
つまり「前の股上」より「後ろの股上」の方が4センチくらい長くなるように。
なにしろものすごいゆとりですから、かなりタックをよせるようになります。
ウエストベルトに押し込む??感じですね。

こちらが実物を床に置いたところ。
両方広げるとすごいので、片側だけ・・。
ものすごーいゆとりパンツでしょう?

これを作るなら、生地は薄地で「てれ~ん」とした生地が最適です。
いわゆる「ドレープ性」のあるものですね。
このパンツは、ちょっと地厚なので、はいてから自分でドレープを整えないと、
「暫」の袖みたいになっちまいます。たぶん失敗作だったんで
私のところに来たのでしょう。バサマはその後、ガーゼみたいなので
自分のをしっかり創ってました。
腰まわりは楽だけど、足元しっかりすぼまってるので、
なんとなくカッコがいい?のと、秋口、足首スースーしません。
足首のところが斜めカットしたようになるのも、ちょっとエキゾチックです。
110センチ幅、で正方形二つ分・・ですから2メートル半あれば、
おそろいのバンダナなんてのもできますね。
とまぁそういうふうに教わったのですが、自分で作ったことがありません。
どなたか作ってみてこの通りにできるかどうかお試しをって、むっせきにん!!
本日のおまけ、昔つかってたお弁当包み。
ワンピースの残りぎれです。

これには「かなしーお話」がありまして、母が生地を買うのについていったら、
この柄を見つけまして、私いたく気に入ったんです。
「洋裁」をシゴトにしている叔母が、縫ってあげると言ってくれまして、
やがて私の注文どおり、Yシャツをそのまま長くしたようなワンピースが
届きました。ちょっとミニで、ものすごーく気に入って、
しばらくはどこへ行くにも着ていました。
ある日、両親が横浜に行って帰ってくると、なにやら二人で
「いわないでおこうか・・いやでも教えたほうが・・・」とこそこそやってます。
「何の話よっ!」と言ったら、訪問先の家の前の通りがお祭りだったそうで、
たいへんな賑わい・・露店もいっぱいでていたんだそうですが、
その中の焼とうもろこし売ってたにーちゃんの「ダボシャツ・ステテコ」が
私のワンピースと同じ柄・・だったと言うのです。
二人でしげしげ眺めてきたので間違いないと・・。
「腹巻が薄茶にラメが入ってて、けっこう色あってたよ」
そーゆーモンダイじゃないだろーー!!
以来、おキニのワンピースは、二度ときませんでした。
ああ、やっぱり「洋裁・洋服」にはいい思い出がな~い。
明日からまた「和服」のお話ししよっと・・。
正方形を三角にして縫ってパンツに
なるなんて・・・驚きです。
この頃ヒールなんて履かないですが
このパンツにヒールを履いて歩いたら
格好いいですね。
でも、このパンツは存じませんでした。
ズボンのひざ小僧が抜けないように
新品のときに、色糸で縫い取りをしておく。
お嬢さんが、
「あんた、つぎのあたっていない服、もってへんの?」
と言われたエピソードなど覚えています。
それにしても、なんと細い足首。
どなたのおみ足かしら、と考えておりました。
折紙みたいですよね。
おしゃれな柄や素材を選んだら、
エキゾチックな外出着にもなりますね。
できればほっそりしていたほうが・・ああダメだぁ!
空朱様
森さんの本は、私もいろいろお世話になりました。
あのイマイチと快適でないところがなんとも・・。
でも、日本の「裁縫」のよさを、
ほんとに知っている人ですね。
一度おはがきいただいたことがあります。
意外と大胆な字のかたでしたよ。
足首、細く「見える」のが、このパンツの効果?!
中はしっかり「青クビ大根」でごじゃりまする。
三角に折って 漏斗のように縫いまして
二つかさねて ぐるんと縫って
上をくちゅくちゅ縮めたら
あっと言う間にタップリパンツができました
これは知りませんでした。楽しく作れそうなパンツですね。適当な布が見つかったら作ってみます。
4年位前に突然マイブームがやってきて森南海子さんを片っ端から読みました。作り方とエッセイが一体化していて、布の事、着るという事、いろいろ考えさせられました。
ワンピースのお話笑って悪いけれど笑ってしまいました。私も同じような事あります。でも、誰が使っていたかわからない布団側の堺更紗で帯を作りたいと思っているのって同じような事なんでしょうか。
お絵かき歌、ヒットしそうですー。
ワンピースはほんとにドジりまして、
母に「だからアカンて、ゆーたやん」と
笑われました。
でも、ちゃんとしたものを作るのは
苦手になりましたけれど、
素材とか、デザインとか、そういうことについては、
そのたびに学ぶことが多かったです。
カンタンソーイングにはなりましたが、
あれやらこれやら、子供のものもほとんど縫って
楽しい子育てだったと思います。
布団側で帯・・いーじゃありませんか、ステキ!
それはりっぱな「繰り回し」です。
私、ふろしきで帯つくりました。
そういうアイデアを考えるのも楽しいですね。