これはなんでしょう。オリンピック足すイチ~、って違うっ!
「蚊帳のつり輪」ですね。(4月だってのに蚊帳かいっ、すんません)
つり輪そのものは、蚊帳にくっついて出ることがけっこうあるんですが、
「もよう入りのつり輪」となると、なかなか…。
ちゃんと6個ならべますと、
蚊帳で出るときは、ただのわっかがついていて、蚊帳中心ででます。
つり輪に柄があると、それだけで売れるのでこんなふうに出てきます。
以前、4回ほど落札しそこねたり手がだせなかったりしまして…。
状態がいいと、けっこうなお値段になるのですよ。
これは少し擦り減っていたのと、きれいではなく、
おんなじ色目に揃っていなかったせいでしょうか、かなりお安かったです。
こんなわっか、どーすんのよ…とお思いでしょうが、
もちろん蚊帳をつるためではありません。蚊帳、ありますけどね。
まずはちっとでもアップで…
擦り減ってるのでわかりにくいんですが「松竹梅」。
輪の上部分が松の枝でその左に「葉」があります。
真下あたりにさかさまですが「竹」右側の擦り減ったところが「梅」、です。
ずいぶん使い込まれたんですね、梅の輪郭がおぼろげです。裏も柄ありです。
これはたとえばこんな風にして、細長いテーブル・ライナーのはしに、
ちょっとつけておもしにしたり、タペストリーの下につるしたり…
したかったのですが、作る気だけ、あるってことで…。
今のかたは蚊帳という名前を知っていても、実物は見たことない、
つかったこともない、という方が多いでしょう。
最近は大きなものより、ベッド一つ分ベールのようにかけるのとか、
かさのように開くタイプとか、そんなのがありますね。
お昼寝蚊帳、とか言ってまたか、息子も小さい頃使ってました。
蚊帳は歴史がたーいへん古いもので、奈良時代にはもうあったそうです。
なぜでしょう…日本が農業国だったから。
はい、そーです、水のあるところに「蚊」が生まれるんですねぇ。
蚊帳があったといっても、もちろん「超ぜーたく品」でしたから、
身分の高い人しか使えませんでした。
それも、元々は大陸から渡ってきたもの、材質は絹や木綿でした。
奈良蚊帳といいますが、奈良は後年も木綿の蚊帳が多かったそうです。
一方「麻の蚊帳」、これは室町時代に作られ始めたたものです。
私は母が「蚊帳は近江蚊帳が一番や」という言葉を
よく言っていたのを思い出しまして、近江蚊帳で検索してみたところ、
みつけました、歴史も何もくわしーく出ておりました。
それによれば、おどろいたことにあの「西川産業」、おふとんやさんですね、
あの始祖が、1566年に、蚊帳・生活用品などの店を開業し、
その後1587年に「近江八幡」で、本店というべき店を出したのだそうです。
その後、二代目さんが、麻を萌黄色に染め、縁に紅布をつけた蚊帳を販売し、
これが「近江蚊帳」としてたいへん人気が出たそうです。
近江が蚊帳の生産地になったのは、乾燥すると切れやすい麻を織るには、
琵琶湖の湿気がちょうどいい条件になったためということです。
蚊帳は私の記憶でも昭和40年くらいはまだ使われていたと思います。
我が家では私が小学生くらいでしたから、35年くらいでしょうか、緑色の。
その後、家の建ち方もかわり、鴨居が無くなりましたねぇ。
あれないと、蚊帳をつるための鉤がつけられないんですよね。
近代的な密閉性のあるアルミサッシで、部屋も洋室主流…。
それと扇風機だのクーラーだの、それから殺虫剤の進歩。
子供のころは、母があのT字型の「噴霧器」、使ってましたわ。
上下水道も整備されて、道もアスファルトばかりになり水溜りもなくなり、
宅地造成で、野原や池も減り…、ボウフラがわくことも減ったんですね。
衛生という意味ではいいことでしたけれど、最近では殺虫剤で皮膚炎とか、
密閉された部屋でクーラー病とか…。
本当は、夜、窓を明けっぱなして蚊帳をつって寝るというのが、
一番自然でいいのでしょうけれど、そんな物騒なことはこのご時世、
都会ではとてもムリです。マンションの高層階でも泥棒がはいるんですから。
それに昔より暑いですよね。
それでも、クーラーの効き過ぎの予防にもなるそうで…そうですよね。
あかちゃんや子供のために、殺虫剤を使いたくないとか、
蚊ではなく、現代は別のものから身を守るために、
蚊帳は見直されているのだそうです。
この夏、ひっぱりだしてみるか…あっ、鉤がつけられないわ…。
「蚊帳のつり輪」ですね。(4月だってのに蚊帳かいっ、すんません)
つり輪そのものは、蚊帳にくっついて出ることがけっこうあるんですが、
「もよう入りのつり輪」となると、なかなか…。
ちゃんと6個ならべますと、
蚊帳で出るときは、ただのわっかがついていて、蚊帳中心ででます。
つり輪に柄があると、それだけで売れるのでこんなふうに出てきます。
以前、4回ほど落札しそこねたり手がだせなかったりしまして…。
状態がいいと、けっこうなお値段になるのですよ。
これは少し擦り減っていたのと、きれいではなく、
おんなじ色目に揃っていなかったせいでしょうか、かなりお安かったです。
こんなわっか、どーすんのよ…とお思いでしょうが、
もちろん蚊帳をつるためではありません。蚊帳、ありますけどね。
まずはちっとでもアップで…
擦り減ってるのでわかりにくいんですが「松竹梅」。
輪の上部分が松の枝でその左に「葉」があります。
真下あたりにさかさまですが「竹」右側の擦り減ったところが「梅」、です。
ずいぶん使い込まれたんですね、梅の輪郭がおぼろげです。裏も柄ありです。
これはたとえばこんな風にして、細長いテーブル・ライナーのはしに、
ちょっとつけておもしにしたり、タペストリーの下につるしたり…
したかったのですが、作る気だけ、あるってことで…。
今のかたは蚊帳という名前を知っていても、実物は見たことない、
つかったこともない、という方が多いでしょう。
最近は大きなものより、ベッド一つ分ベールのようにかけるのとか、
かさのように開くタイプとか、そんなのがありますね。
お昼寝蚊帳、とか言ってまたか、息子も小さい頃使ってました。
蚊帳は歴史がたーいへん古いもので、奈良時代にはもうあったそうです。
なぜでしょう…日本が農業国だったから。
はい、そーです、水のあるところに「蚊」が生まれるんですねぇ。
蚊帳があったといっても、もちろん「超ぜーたく品」でしたから、
身分の高い人しか使えませんでした。
それも、元々は大陸から渡ってきたもの、材質は絹や木綿でした。
奈良蚊帳といいますが、奈良は後年も木綿の蚊帳が多かったそうです。
一方「麻の蚊帳」、これは室町時代に作られ始めたたものです。
私は母が「蚊帳は近江蚊帳が一番や」という言葉を
よく言っていたのを思い出しまして、近江蚊帳で検索してみたところ、
みつけました、歴史も何もくわしーく出ておりました。
それによれば、おどろいたことにあの「西川産業」、おふとんやさんですね、
あの始祖が、1566年に、蚊帳・生活用品などの店を開業し、
その後1587年に「近江八幡」で、本店というべき店を出したのだそうです。
その後、二代目さんが、麻を萌黄色に染め、縁に紅布をつけた蚊帳を販売し、
これが「近江蚊帳」としてたいへん人気が出たそうです。
近江が蚊帳の生産地になったのは、乾燥すると切れやすい麻を織るには、
琵琶湖の湿気がちょうどいい条件になったためということです。
蚊帳は私の記憶でも昭和40年くらいはまだ使われていたと思います。
我が家では私が小学生くらいでしたから、35年くらいでしょうか、緑色の。
その後、家の建ち方もかわり、鴨居が無くなりましたねぇ。
あれないと、蚊帳をつるための鉤がつけられないんですよね。
近代的な密閉性のあるアルミサッシで、部屋も洋室主流…。
それと扇風機だのクーラーだの、それから殺虫剤の進歩。
子供のころは、母があのT字型の「噴霧器」、使ってましたわ。
上下水道も整備されて、道もアスファルトばかりになり水溜りもなくなり、
宅地造成で、野原や池も減り…、ボウフラがわくことも減ったんですね。
衛生という意味ではいいことでしたけれど、最近では殺虫剤で皮膚炎とか、
密閉された部屋でクーラー病とか…。
本当は、夜、窓を明けっぱなして蚊帳をつって寝るというのが、
一番自然でいいのでしょうけれど、そんな物騒なことはこのご時世、
都会ではとてもムリです。マンションの高層階でも泥棒がはいるんですから。
それに昔より暑いですよね。
それでも、クーラーの効き過ぎの予防にもなるそうで…そうですよね。
あかちゃんや子供のために、殺虫剤を使いたくないとか、
蚊ではなく、現代は別のものから身を守るために、
蚊帳は見直されているのだそうです。
この夏、ひっぱりだしてみるか…あっ、鉤がつけられないわ…。
下を高く持ち上げると叱られて、
蚊帳の中に入る時は、這って入って
いましたね。
水鉄砲みたいな噴霧器も懐かしいですね。
しかも、家にはたった一つの蚊帳でしたから
その中で家族4人が寝ていましたよ。
良い時代ですね。
でも、家にあった蚊帳のわっか、もちろんつるんとしたもので
模様はなかったと思います。(庶民ですから当たり前?)(笑)
40年生まれなんで。
実家で使ってた記憶はありませんが
夏休み、母の実家に行くと蚊帳を吊ってました
幼稚園の頃までかなぁ
なんだかあの中に入るとはしゃいでしまいましたが^^
そうでしたねぇ。ふざけて何度も出入りしては
怒られました、蚊が入る!って。
蚊取り線香とともに、懐かしい思い出です。
あの噴霧器もね今のものからしたら、
すごい迫力ですね。
キャット様
夏になって、初めて蚊帳を出した晩は、
なんだか遠足に行くときと同じような、
わくわくがありましたね。
我が家の蚊帳も古くて、穴をつくろったところなんか
ありましたねぇ。
もなか様
季節の風物というんでょうか、昔のものは
「これがでたか、もうそんな季節か」なんて、
そう感じるものが多かったように思います。
蚊帳は夏の到来の一大イベントでした。
近江縮みの夏布団、そして夏座布団、みんなそのままあります。夏蒲団小さいんですよ、足が出るサイズ、
それなのに綿がはいっています。涼しいんだか暑いんだかわからない、探せば釣り手はあるはず。
いつもお話伺うたびに、豪華なお嫁入り支度で
嫁がれたのだなぁと、びっくりします。
ウチなんか夏がけなんざ、ポリ綿のペラペラで、
あとはもらいもののタオルケットでしたよ。
蚊帳はさすがにありませんでしたね。
あっ蚊取り線香の蚊取りブタ、持ってきました!