ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

大晦日イブ?

2014-12-30 14:21:49 | つれづれ

 

本当は「小晦日」、「おおつごもり」の前日で「こつごもり」、ですね。

とりあえず、今日はお飾りやお供えを午前中に…とわっせわっせ…。

ゴミ収集も今日が今年ラスト、実は前回、いつもの生活分は出したのですが、

上でもガタガタ下でもドタドタで、あっという間にまたゴミが…。

一生懸命分別はしてくれているのですが、まだたまに紛れたりしていますので、

点検しながらもう一度まとめていたら…あぁぁぁ収集車が行っちゃったぁぁぁ、だったのです。

その後もまたドンドコまとめましたので、なんと二回分、早朝からゴミ収集場まで4往復しました。

いつものウォーキングのおじさんともすれ違い、キーンとした空気の中家に戻ったら

鼻の先真っ赤、指先痛い…うぅぅさぶい~でした。

でも空も晴れあがり、松飾もピンとしてきれい、なんかようやく「歳迎え」の本番ですね。

 

今年の玄関のお飾り、写真のものですが、お友達が作って送ってくれたものです。

実は藁ではなく「まこもたけ」を綯ったもの。少しずつ作って商品化しているのだそうです。

いつも生協で選んで購入しているものより、ちょっと大きめでりっぱです。

太陽が当たって白とびしてしまったのですが、お米、白米ではありません。

「古代米」と言われるお米、黒米ともいいますが、紫黒米とか紫米と言われるものです。

これを混ぜて炊くと、お赤飯ならぬ「お紫飯」になるのですと。

 

      

 

 

縄を綯うのは、コツが入ります、きれいに綯われたしめ縄を見ながら、

ふとまた昔のことを思いだしました。

実家の仕事を手伝ってくれていたご夫婦、今でいうパートさんですが、

確か渡辺さんご夫婦、北の方のご出身、純朴で優しくて、心のあったかいご夫婦でした。

ご主人はまるでリスのような「クリクリ眼」、奥さんは真逆の五木ひろしのような細い眼、

母の言い方だと「糸で切ったような眼」…。

「田舎のおかしだけんど」と、あんころもちを持ってきてくれたり、

「漬けもん食べるかね」と持ってきてくれたり、そして歳迎えのころになると、

餅つきの話やどんど焼きの話で盛り上がりました。

そのご夫婦が、あるとき「わらじをよく作っていた」という話から、

それじゃ「みんなでやってみよー」になりまして…。

どこから藁を調達したものか、5人でゴザ敷いてやってみました「縄を綯う」…。

できまへーん、いやなかなかコツがいるもので、うまく手でつかみ擦り合わせねじり…。

おじさんもおばさんも「こんなしてさ、ちょいとね…」と言いながら手をこすりあわせると、

そのしたから細い縄が自然と伸びてくる…手品みたいでした。

わらじはね、こうやって、と、足を伸ばし指に細いひもをかけて作ってくれました。

母などは子供のころにみていたもので「そうそう、こないすんねん」と言うのですが、

実際には親やお兄さんたちがやっていたので「ウチはでけへん」でギブアップしました。

私はといえば、いくらやっても縄がまっすぐにならない、でこぼこ…。

でもおじさんは「はじめてにしちゃ上出来だよ」と、お世辞でほめてくれました。

当時の年齢を考えれば、すでにご夫婦とも亡くなられているでしょう。

天国でまたニコニコ笑いながら、縄をない、わらじを作っているかもしれません。

 

あの時の、手を合わせてしゅるっしゅるっ…という作業を思いだし、

雪国の友人が、これをひとつひとつ綯って作っているところを思いました。

ありがとうございます。歳神様も、きっとほめてくださることでしょう。

 

さぁ残すところあと一日、「残り何十何時間」なんて気ぜわしい言葉も聞こえてきます。

もうひと踏ん張りでっせぇ。 


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