本当は「小晦日」、「おおつごもり」の前日で「こつごもり」、ですね。
とりあえず、今日はお飾りやお供えを午前中に…とわっせわっせ…。
ゴミ収集も今日が今年ラスト、実は前回、いつもの生活分は出したのですが、
上でもガタガタ下でもドタドタで、あっという間にまたゴミが…。
一生懸命分別はしてくれているのですが、まだたまに紛れたりしていますので、
点検しながらもう一度まとめていたら…あぁぁぁ収集車が行っちゃったぁぁぁ、だったのです。
その後もまたドンドコまとめましたので、なんと二回分、早朝からゴミ収集場まで4往復しました。
いつものウォーキングのおじさんともすれ違い、キーンとした空気の中家に戻ったら
鼻の先真っ赤、指先痛い…うぅぅさぶい~でした。
でも空も晴れあがり、松飾もピンとしてきれい、なんかようやく「歳迎え」の本番ですね。
今年の玄関のお飾り、写真のものですが、お友達が作って送ってくれたものです。
実は藁ではなく「まこもたけ」を綯ったもの。少しずつ作って商品化しているのだそうです。
いつも生協で選んで購入しているものより、ちょっと大きめでりっぱです。
太陽が当たって白とびしてしまったのですが、お米、白米ではありません。
「古代米」と言われるお米、黒米ともいいますが、紫黒米とか紫米と言われるものです。
これを混ぜて炊くと、お赤飯ならぬ「お紫飯」になるのですと。
縄を綯うのは、コツが入ります、きれいに綯われたしめ縄を見ながら、
ふとまた昔のことを思いだしました。
実家の仕事を手伝ってくれていたご夫婦、今でいうパートさんですが、
確か渡辺さんご夫婦、北の方のご出身、純朴で優しくて、心のあったかいご夫婦でした。
ご主人はまるでリスのような「クリクリ眼」、奥さんは真逆の五木ひろしのような細い眼、
母の言い方だと「糸で切ったような眼」…。
「田舎のおかしだけんど」と、あんころもちを持ってきてくれたり、
「漬けもん食べるかね」と持ってきてくれたり、そして歳迎えのころになると、
餅つきの話やどんど焼きの話で盛り上がりました。
そのご夫婦が、あるとき「わらじをよく作っていた」という話から、
それじゃ「みんなでやってみよー」になりまして…。
どこから藁を調達したものか、5人でゴザ敷いてやってみました「縄を綯う」…。
できまへーん、いやなかなかコツがいるもので、うまく手でつかみ擦り合わせねじり…。
おじさんもおばさんも「こんなしてさ、ちょいとね…」と言いながら手をこすりあわせると、
そのしたから細い縄が自然と伸びてくる…手品みたいでした。
わらじはね、こうやって、と、足を伸ばし指に細いひもをかけて作ってくれました。
母などは子供のころにみていたもので「そうそう、こないすんねん」と言うのですが、
実際には親やお兄さんたちがやっていたので「ウチはでけへん」でギブアップしました。
私はといえば、いくらやっても縄がまっすぐにならない、でこぼこ…。
でもおじさんは「はじめてにしちゃ上出来だよ」と、お世辞でほめてくれました。
当時の年齢を考えれば、すでにご夫婦とも亡くなられているでしょう。
天国でまたニコニコ笑いながら、縄をない、わらじを作っているかもしれません。
あの時の、手を合わせてしゅるっしゅるっ…という作業を思いだし、
雪国の友人が、これをひとつひとつ綯って作っているところを思いました。
ありがとうございます。歳神様も、きっとほめてくださることでしょう。
さぁ残すところあと一日、「残り何十何時間」なんて気ぜわしい言葉も聞こえてきます。
もうひと踏ん張りでっせぇ。
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