文化人形は、最近「復刻」して、趣味でお作りになっておられる方もあり、
またそれの販売もあるようですから、お若い方でも、どんなものであるかは、ご存知の方も多いと思います。
トップ写真は「今、作っておられる方」の本です。詳細はこちら。
リンゴ姫とキンギョ姫。 文化人形と遊ぶ12か月 | |
クリエーター情報なし | |
平凡社 |
著者のお話として、調べたことが載っていましたが、大正12年の関東大震災以来、
「文化」と言う言葉が、いわば「新しいよ」「モダンでしょ」といったアピールの言葉として流行ったのだそうです。
なんにでも「エコ」をつけるみたいなもんですかね。私が知っているのはほかに「文化なべ」「文化包丁」、
あ、関西でのニュースでは、今でも「文化住宅」って時々聞きますね。
そんなわけで、新しいタイプのお人形として、そう呼ばれたのではないかとのことです。
私の記憶にもあるくらい、長く親しまれたものではあるわけですが、
何しろモノがモノだけに、状態のカンペキなものは、なかなか残っていないのですね。
リアルタイムで知っているというのは…たぶん、ですが、私くらいまでではないでしょうか。
もっとも私も「持っていた」という記憶で、それでよく遊んだ…の記憶は、霧、かすみのかなたです。
思い出すのは、もう使わなくなって久しい「彼女」が、押入れのほうで箱に入っていた姿。
今にして思えば、ゴメンナサイ…なのですが、ものごとを覚えていられる年代になったときは、
「セルロイド人形」、そのすぐあとが「ソフビのミルク飲み人形」でしたから。
今回、女の子たちがそれぞれお気に入りの人形をもって集合している、古い写真を見つけたのですが、
着物のコが市松人形を持っていたり、洋服のコが文化人形を持っていたり…。
つまり「過渡期」というのは、どれにもあるということですよね。
この文化人形、なにしろ古いものがなかなか残りませんから、画像もいろいろ見ましたけれど、
ほとんどが「今のもの」…わずかに残った写真を見たら…。
ひとつひとつみんなそれぞれ違う…いゃ、当然ドレスの色柄や多さなどは違って当然ですが、
なんといいますか、顔つきも手足のバランスも…。
これについても、本に書いてありまして、いわゆる公的な機関の決めた「規格」があり、
それで同じ文化人形でも、材質や作り方で「格付け」されていたんですね。
著作権とかのモンダイもないわけですから、その「製作所」が作れるレベルのものをつくればいい、
だから「文化人形」もピンキリで、一般庶民の子供たちが持っていたのは「安いほう」だったのでしょう。
今は大量生産だし、なにより今人気のあるものはキャラクターものですから、
一律みーんなおんなじ、なんですよね。
友人が「孫の保育園で使う小物に、娘(つまりママ)はかわいいイチゴ柄とか、水玉とか使いたいのに、
孫は『プリキュア』のナンタラでなきゃいやだ、と言う。あんなマンガみたいなの、みんな持ってるのに」と。
キャラクターものは著作権がありますから、どこぞのお国のように「もどき」はないし…。
こんなところでも、個性ってなんだろ…なんて思っちゃいました。
閑話休題。
なんでまた急に「文化人形」か…。
実はこれまた「お手玉」の話の流れでして、お手玉を取りに来た友人と話していて、
少しずつ昔に戻っていくお年寄りなら、お手玉やあやとりなんかのほうが、
リハビリというか、手指を動かすのにもいいよね、なんてぇ話をしておりまして、
お人形なんかも思い出の中にあるよね、文化人形とか…(言っちゃっていいのか?あんた人形苦手でしょ)
「いいねぇ!きっと喜ぶ、いやゼッタイいいわ、頼むね」(やっぱ、そうくるよね…)
不安なココロとは裏腹に「本、あるんだわ。昔のとはびみょーに違うんだけど型紙もついててね」
「いいねぇ。着せ替えができる人形だと、それをする人もいるんだって」(はい…オプションで着せ替えつきでございますね)
というわけで、課題その2 「文化人形を作る」…になりました。
ええい、やったろやないのっ!
というわけで、まずはキットを探しました。ありました。こんなです。
何でもそうなんですが、未知のものはキットがあると、大筋がわかっていいのです。
で、お取り寄せして、本と比べて…いろいろ発見もありまして…おしっと思ったのですが、
ものすごーい「難関」があることも発見…人形のおめめは…手描き…えっ…手・描・き…えぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!
しばし脱力の後、これも出しました。筆は買い置き…といえば聞こえはいいけれど、
買ってそのまんましまってあったもの、あとは梅皿と筆洗、古タオル…はぁぁぁぁ。
いろいろ調べて、自分なりに揃えたいものもあるのでしばらく品物待ちですが、やる前から肩こりしそうな私です。
全部出来上がって「おめめ」でコケたら…あぁぁどうしよう…。
無事になんとかカタチになったときは、お披露目いたしまする。
なぜか覚えています。
針金の入った帽子が特徴でしたね。
肩を凝らさないようにしてくださいね。
お手玉の記事も大変楽しく&興味深く拝見しておりました。
文化人形…私にとっては馴染みのないお人形ですが、今見ても可愛らしいお人形だと思います。
とんぼさんテイストで、どんなできあがりになるのでしょう?
楽しみです♪
なるほど今の人には新鮮に見えるんでしょうねえ~~
昔はなんだか古くさい感じがして好みではなかったのですが、今見ると「可愛い~」と思いますものねえ。。。
とんぼさんの文化人形。。
楽しみです。
あの防止の針金が、へんにまがったりしていましたわ。
今日から少しでも始めるつもりが、
もうなんだかやる気がしない…。
父のところもパスして、一日ダラダラゴロゴロしてました。
夏バテが早いですー。
ムリせずゆっくり始めることにしました。
私「人形系」って、ほんとに苦手でしてねぇ。
どうにも細かい立体に弱いのです。
それでもおばあちゃんたちの喜ぶカオを期待して。
洋服用の生地がまだ決まらないので、
ぼちぼちやりますね。
自分が実物を知っていると、今のはちと違いますよね。
美的感覚なんてのも、時代の好みとかも違うのでしょう。
おもしろいものです。
なんとか、せめて一体は完成させたいと思っています。
「瞳」がうまく描けるといいんですが。
いすべてはソコにかかっている?!