今日も早出だった。もう年次点検、(停電させて精密点検をする)の季節がやって来た。早出は週に3回か4回になる。4時とか5時に出発して、1時間くらい運転して現場に行く。自分の持病は朝が1番調子悪い。自◯が多いのは朝だ。電車が人身事故で不通になっているというニュースは、皆飛び込みだ。俺、秋葉原駅でその瞬間に居合わせたことがある。運転席のガラスはヒビが入り、若い運転士は先輩に支えられてふらふらで降りて来た。駅員は数人でブルーシートを持って駆けてきた。俺は飛び込んだ人も見てしまった。が、怖いとか、大変だ、とは思わなかった。「この人は、これで全ての苦しみから、解放された。どうか成仏して下さい」と思った。家族がいたら家族はこれから苦しみを抱えて生きていかなくてはならない。絶対に自◯はしないように頑張らないといけないと思った。しかし、病気は強烈を極め、想像を絶する闘いとなった。夢も希望も目標も持てない。誰も助けてくれない。連れ合いからも見放され、友達も亡くなり、先輩も師匠も亡くなり、文字通り孤独となり、しかし休息の時はない。いつ呼び出され緊急出動になるかわからない。コンビニのオーナーと同じだ。コンビニのオーナーも常識外れの自◯率だ。
儚い希望は、俺を大事にしてくれる人を欲した事だった。何もしてくれなくていいから、手を握っていっしょに居てくれる人が欲しかった。女房にはそれを求めても無理なことはわかった。主治医にも言われた。家族には、病気で辛くなった時も絶対言わないと宣言した。
メンタルを病んだ家族の苦しみも良く知っていた。親友が俺と同じ病気で自◯したのを目の当たりにしたから。発病から終わりまで全て見ていたから。
どうすれば、俺は頑張れるか悩み、考えた。
短いスパンでの希望を実現させること。
大きな希望でなくていい。
月に1日、半日でもいいから、何にも優先して自分を大事にしてくれる人に巡り会いたい と。
だって、いつも後回しの扱いしかされて来なかったから。
でも、そんな事無理なんだよ。自分が愛した人にしか、自分の時間を犠牲には出来ない。
全て、遅きに失したようだ。
儚い希望は持たない方がいい。
どうやって生きていこう?
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