お願いです!
どうか、みなさんこの映画を観てください。
m(._.)m
『キサラギ』観ずして、今年の梅雨を終わらせてはいけません。
●小栗 旬(おぐり しゅん)
●ユースケ・サンタマリア
●小出 恵介(こいで けいすけ)
●塚地 武雅(つかじ むが)【ドランクドラゴン】
●香川 照之(かがわ てるゆき)
主演男優×5のうち、一人でも興味のある男優さんがいるようであれば、ぜひ劇場に足を運ぶべきです。
絶対に損はしません。
グラビア・アイドルの如月ミキが自殺を遂げてから1年。
一周忌の当日に、彼女のファン×5人が、とある場所に集まります。
ひと癖もふた癖もありそうな「オタク」たちの宴は、いつしか思いも寄らない方向へと進んでいって…
あぁ、もうこれ以上は話せません。
なにせシナリオ自体がミステリーの要素を含んでいるので。
笑って、泣いて、あっというまの2時間弱。
予想をはるかに上回る面白さでした。
今年劇場で観た映画の中で、ベスト3には間違いなく入ります。
わざわざ劇場まで足を運んだ価値はありました。
個人的には、香川照之さんの演技がすばらしいと思いました。
怪しさ全開のキャラクターなのだけれど、きちんと現実味を持ってスクリーンの中に存在していられるのは、紛れもなく香川さんの演技力ゆえです。
塚地さんも良かったですよ♪
『裸の大将』の主演(山下清)に抜擢されたのは、その体型だけが理由ではなかった、ということがよく判りました。
「いかにも」なオタクキャラに見えて、その上を行ってるんですよね。
ここ最近、ほとんどテレビドラマ関係を観ていないせいで、小栗旬さんや小出恵介さんについては「最近売れている俳優さんらしい」程度の知識でした。
他のドラマではどうであれ、この『キサラギ』での演技は実にすばらしかったです。
ユースケさんは、決して「うまい」演技ではないと思うんです。
でも、存在感に重みがあるんですよ。
ユースケ・サンタマリア以外のなにものでもないキャラなのだけれど、それを観客に納得させてしまう力。
あの独特な「声」も、大きな魅力のひとつですね。
とにかく、主演の男優×5がすべて輝いていました。
それは、とりもなおさず脚本のすばらしさであると言えます。
如月ユキは、グラビア・アイドルではありますが、「D級」のアイドルだったのです。
「スター」という称号が一部のアイドルにのみ許されるものであるならば、如月ユキは「偽物のスター」だったのかもしれません。
しかし、たとえ「偽りの星」であったとしても、その星の輝きに惹かれた男たちがいたことは、スクリーンの中の世界ではまぎれもない「真実」だった。
世間の評価がどうであっても、彼らにとって如月ユキは「アイドル」だった。
そのことに、僕は限りない感動を覚えたのです。
くだらなくて、ちょっと切なくて、静かに優しい。
『キララギ』はそんな映画です。
どうか劇場に足を運んで、5人の男たちが紡ぐ「物語」をご覧になってください。
胸を張って“おすすめ”できる映画です。
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