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熱海温泉・地獄(?)紀行 <束の間のオアシスで章>

2014年02月21日 18時10分17秒 | 熱海温泉・地獄(?)紀行
(続きです)
3キロ先のトイレット目指して、車内にボウを残し、初のハイウエイ・ウォーキングに踏み切った私とダオ。
頭の中は尿意でいっぱいだったため、さほど遠いとは感じませんでした。
渋滞にハマった人はみな、実際イライラしてたでしょうが、これだけ動かないと諦めてくるのか、車外へ出てタバコを吸ってたり、体操してたり、他の車の人たちと話していたり。
トンネルの中では危なくなさそうな所で遊んでる、小さな女の子にも会いました。
サービスエリアに近づくにつれ、歩いている人もどんどん増えてきて、みんなでゾロゾロ…まるで遠足。
ここが、普段は車がビュンビュン走っている高速道路の上だなんて、なんとも不思議な光景です。
尿意は別として、その頃はまだ精神的に余裕があったので、ダオと「まあ、これも滅多に出来ない貴重な体験だよね」なんて話してました。



ありがたや!厠(かわや)です!
いえ、駿河湾沼津のサービスエリアです!

心配して下さったみなさん、ありがとう!
駿河湾沼津SAのとっても綺麗なレストルームよ、ありがとう!

ティモコは間に合いました!

ヤレヤレとほっとしてると、「あと数時間はかかるらしい…」という話し声が。
車は相変わらず動くような気配はありません。
ボウに電話したら、
「俺は全然大丈夫。ツレと(ラインで)喋ってるから、ゆっくりしてきていいよ~」
と言って下さったので、お言葉に甘えて、食べたかったコレを…


釜揚げしらす桜えび丼(ミニ)。

ダオはどちらかといえばトイレより飲食目的だったので、どか~んとカツ丼食わせておきました。

ボウにも差し入れを買って、お茶等も補充して、さあ、これでしばらくもちます。

しかし…
あと数時間か…

こうなってくると、次なる心配は宿のことです。
車内に戻ってから予約してある旅館に電話をして事情を伝えると、20時までに来てくれれば食事には間に合う、とのこと。
ボウとダオは今食べたばかりなのに食う気満々です。
なぜならそれを楽しみについてきたからです。
ステーキ付きのバイキングだったのです。
20時まであと3時間。
高速を降りて急いで走っても1時間半はかかるので、残り1時間半以内にここを出られさえすれば、間に合う。
渋滞なんて、一度動き出せば、一気に動いたりするから。

そんな希望は日暮れとともに、薄らいでいきました。


あああ~無情に日が暮れる~~~…


そして、とうとう、辺りは真っ暗になってしまいました。
食事はもう無理でしょう…。
楽しみにしてたのに、ごめんね、ボウ、ダオ…

再び旅館に電話をかけて、とても20時には間に合いそうもないということを伝えました。
そして、何時に着けるかもわからない、とも。
キャンセルになると、大抵どこの旅館・ホテルでも、当日は取消料100%です。
泊まらなくても代金は支払わねばなりません。
部屋を押さえておいてもらうのだから、仕方ないのです。
なのに、旅館の方は、「今、キャンセルされるのなら、料金はいらない」と…。

私はボウとダオに「どうする?」と聞きました。
お金どうこうよりも、すでに疲れてきてしまって、あんなに楽しみにしていた温泉も、だんだんどうでもよくなっていたのです。
ボウとダオも、ご飯も食べられないし(衛生的に取ってはおけない)寝るだけで終わってしまいそうなので、てっきり「帰る」って言うと思ってました。

ところが違いました!

「えっ?!行かないの?!」
「ここまで来てUターンなんてアホだって」
「いいじゃん、泊まるだけでも。せっかく来たんだから」
「ま、ティモコがお金払わずにすんで嬉しいなら、それでもいいけど?」

払いますとも!
払わせていただきますとも!

アンタ達と温泉行きたくて時給800円せこせこ貯めてきたんだよっ!!

私はボウとダオが、こんな目に遭ってもまだ行く気満々でいてくれたことが嬉しくて、再び元気が出てきました。

意地でも行く!這ってでも行く!待ってろ、温泉っっ!!!

でもあまり遅くて閉まっててもいけないので、何時までなら開いてるか聞いたら、それはいつでも大丈夫です、という答えが。
キャンセルはしない、かなり遅くなるかもしれないけど、必ず行くのでよろしくお願いします、と伝えると、旅館の人はこう言ってくれました。


“わかりました。気をつけていらして下さい。…あの、おにぎりでよければ作っておきます。お待ちしております。”









予告とタイトル変わってます。
次回は“もう限界で章”です。
また変えるかもですが、あと2回ほどお付き合いくださいませ!

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