【パターン化された動きを変える方法】
両手を頭の上へ伸ばす
腰に手をおいて、体を左右にひねる
頭を左右にまわす
天井を見る
床に座る
ひざをつく
鳥のように、腕をバタバタさせる
椅子の上に立つ
片足で立つ
1時間ごとに、このうちの1つの動きをすれば、あまり時間も手間もかからずに、十分に筋肉を刺激することができます。無視されてきた体の機能を使えば、体全体のシステムが強まり向上するのです。一番大切なのは固定化している動きのパターンを、1時間に1度はくずすこと。いろいろな工夫をして、もっともっと体を動かしてみよう(パターンをこわしてみよう)という気持ちになることです。体は、動かせば動かすほど喜びます。すると、ますます自然に体を動かしたくなるのです。
◆日常生活でのちょっとした工夫
よく、「体のゆがみや痛みを起こさないような、仕事やライフスタイルを教えてください」と聞かれますが、実は、その答えはその人の中にあります。どんな状況下であろうと、私たちはいろいろな工夫をすることにより、理想的な仕事やライフスタイル、環境を自分たちで作りだすことができるのです。
その一例を挙げてみましょう。私の友人は、仕事場に車で行くとき、毎日違う場所に駐車します。ある日はわざと急勾配の丘の下に駐車し、目的地まで坂を歩いて上がる。別の日は、数百メートル離れたところに停め、短い散歩を楽しんで仕事場に入る。または公園の端に停めて、ジョギングをして行く。ときには、電車を使ってみる…など、毎回ちょっと違った別な体の機能を使うような通勤の方法を取り入れているのです。