暴風雨に揉みしごかれた海は濁り、
海底深くに沈殿していたものを浮き上がらせています。
台風に遭遇した人の体内でも、同じことが起きています。
その時、人の体液は、細胞内から細胞外への流出が優位になっており、
その流出の力によって、細胞の内側深くに沈殿していたものが、
細胞外へと絞り出されやすくなっています。
絞り出されたそれらは、体液 (血液や細胞外液) に混ざり込み、
まさに台風の海と同じで、体液を濁している状況です。
血液中に様々な沈殿物が混ざり込んだことで、血中バランスが崩れ、
一時的に不快な症状が出る場合もありますが、
これは快適に向かうための不快であって、とてもいい徴候です。
もし細胞由来の病的な症状を抱え、根治を目指しておられるのなら、
この、沈殿物が浮遊物となった時こそがチャンスです。
細胞から絞り出された沈殿物には、二つの分かれ道があります。
一つは、うまく血管内やリンパ管内にとりこまれ、新たな循環ルートに乗る、
もう一つは、再び細胞に取り込まれ、沈殿する、です。
海の場合、浮遊した沈殿物は、微生物や動植物のエサになったり、
大量降雨による海水濃度の差異により付近の潮流と干渉しながら流れ、
大地から流れ込んだ物質と化合して新たな化合物となったります。
また、うねる海面から大量の酸素を得てリフレッシュします。
人の対処も同じです。浄化の基本は、水と酸素、そしてタイミングです。
水分を補給して、腎臓への循環ルートをスムーズに促します。(循環)
たっぷりの呼吸で、酸素をとり込みます。(変容)
ただし、台風のピーク通過後に行ってくださいね。
台風通過後ようやく現れた砂浜に立ち、全身を海風に預けて参りました。
ぶぁっちゃーん、と波がせまって、ギエアァアアーとつい声を張り上げて、
それがあまりに爽快で。空白。