没句歌集 その11
岐阜県飛騨市神岡町に”立ち達磨”が鎮座しているそうです。
(身長 8.9m 体重 8t)
その達磨さんは、遠く東の方を凝視しているそうです。
見つめる先には、米国ニューヨーク州の自由の女神が鎮座増しますとか。
そして、2019年に神岡町で『女神に贈るラブレター』という企画で短歌を募集しました。
私は、そのユニークな趣旨に惹かれ、応募しました。
やっぱり没で、残念ながら賞品の飛騨牛を手にすることはできませんでした。
神岡の里を見守る立ち達磨遥か東の女神に恋す
久方のアメリカ更に久方の東海岸自由の女神
様々な信仰はありそれぞれを認めて高くトーチ差し伸ぶ
山深き飛騨の達磨の恋心リバティ島の女神へ届け
トーチ高く掲げた汝(なれ)の気高さに達磨の恋は大洋を越え
自由とは平等とはと汝(な)が熱く語る瞳に我は溶け行く
足枷を引きちぎり立つ女の神よ憂いを我に語り給えよ
と連作になってしまいました。