風天道人の詩歌、歴史を酒の肴に

短歌や俳句の鑑賞を楽しみ、歴史上のエピソード等を楽しみます。
比べて面白い 比べて響き合う 比べて新しい発見がある

没句歌集 その11

2020年05月19日 | 和歌 俳句 詩

没句歌集 その11

岐阜県飛騨市神岡町に”立ち達磨”が鎮座しているそうです。
(身長 8.9m 体重 8t)
その達磨さんは、遠く東の方を凝視しているそうです。
見つめる先には、米国ニューヨーク州の自由の女神が鎮座増しますとか。
そして、2019年に神岡町で『女神に贈るラブレター』という企画で短歌を募集しました。
私は、そのユニークな趣旨に惹かれ、応募しました。
やっぱり没で、残念ながら賞品の飛騨牛を手にすることはできませんでした。

神岡の里を見守る立ち達磨遥か東の女神に恋す

久方のアメリカ更に久方の東海岸自由の女神

様々な信仰はありそれぞれを認めて高くトーチ差し伸ぶ

山深き飛騨の達磨の恋心リバティ島の女神へ届け

トーチ高く掲げた汝(なれ)の気高さに達磨の恋は大洋を越え

自由とは平等とはと汝(な)が熱く語る瞳に我は溶け行く

足枷を引きちぎり立つ女の神よ憂いを我に語り給えよ

と連作になってしまいました。


没句歌集 その10

2020年05月18日 | 和歌 俳句 詩

没句歌集 その10

飲み会にあの子誘えと指示を受け

部下叱る言葉使いに気をつけて

今日デート?それセクハラと教えられ

*2019年2月 ハラスメント川柳に応募した作品たちです。

冠雪の富士深々と浮かびけり

水澄めり雲ゆるやかに逆さ富士

富士裾野太宰が添へし月見草

*2019年2月 富士山223キャンペーン俳句に応募した作品たちです。

富士裾野太宰が添へし月見草→ 太宰治の『富士山には月見草がよく似合う』を面影としています。

 


没句歌集 その9

2020年05月17日 | 和歌 俳句 詩

没句歌集 その9

車座で抱負述べ合う花の宴

春風にサンドウィッチを頬張って

春うらら子供の「あのね」聞きながら

西瓜割り右々左そこじゃない

コート際ふわりシャトルが落ちる秋

急ぎ足そっと焼き芋抱き抱え

赤襷(あかだすき)姉さん被り茶摘み歌

*2019年2月に 伊藤園お~い俳句大賞に応募した(しようとした句を含む)作品群です。


没句歌集 その7

2020年05月15日 | 和歌 俳句 詩

没句歌集 その7

俺仕事お座敷列車楽し気に

旅心地高崎駅を過ぎたころ

看板に忍者の里と伊賀上野

温泉へ向かう電車で盛り上がり

旅帰り何故か電車の寂しげに

2019年2月 トレたび 第10回鉄道川柳コンテスト応募作品です。