あはせつる木居(こゐ)のはし鷹すばえかし犬飼人(いぬかいびと)の声しきりなり 西行(さいぎょう)
この歌を現代語に訳してみました。
獲物に向かって放った止まり木のはし鷹よ、素早やく獲物を捕らえよ。
捕えた獲物を追う犬の飼育係りの声がしきりに聞こえて来る。
<鷹狩というと鷹匠が腕に鷹を乗せ、獲物を見つけると鷹匠が腕を前に滑らせる。
すると、鷹が獲物目掛けて飛び立つ。>というイメージを持っていたが、古い時代は、(多分)鷹は止まり木に乗せられていたのだと、この歌を読んで思いました。
但し、西行は鷹狩りを見てはいない。犬飼人の声が聞こえただけだ。犬飼人の声を聞こえてきて、出家前の鷹狩りの状況が鮮明に蘇ってきた。そういう歌だと思います。
正統な解釈は以下のブログでどうぞ。
山家集の研究
http://sanka11.sakura.ne.jp/sankasyu5/jitenko.html
源氏物語に(どの巻きだったろう)蹴鞠に打ち興じている場面が描写されている。
<久方のアメリカ人のはじめにしベースボールは見れど飽かぬかも>
に合わせるのであれば、蹴鞠の秀句があればと思ったのですが、今のところ出逢っていません。
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