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2020年度入試 上野高校と文京高校 人気なのは

ブログ読者から「上野高校の倍率が下がるであろう理由を知りたい」という質問をいただいた。

今回はその分析理由をお伝えする。

◆隔年現象は都立高校受験でも起こる
隔年現象とは、倍率が高かった年の翌年は、それを敬遠して倍率が下がることを指す。
特に私立中学受験ではこの傾向が強い。

区部の都立高校普通科のうち、受験者数の少ない中高一貫校を除いた学力中位以上の26校で、過去3年間の実質倍率の上下を男女別で比べてみた。

A. 2年連続上昇 10
B. 2年連続下降 10
C. 上昇後に下降 19
D. 下降後に上昇 13

CとDが隔年現象であり、約62%で隔年現象が起こっているのが分かる。

なおこの26校52ケースのうち、3年連続で下降したのは三田(女子)と広尾(女子)のみ。
3年連続で上昇したのは江北(女子)だけだ。

3年連続で上昇することは、非常にレアケースなのである。
詳しくは別の記事にてお伝えする。

◆上野高校は来年は倍率ダウン!?
上野高校と文京高校はともに山手線内に位置し、距離も近い。
学力レベルも近く、競合する高校だ。
この2校の一般入試、実質倍率の推移を10年分、グラフにした。
私の結論を言うと、男女とも文京高校は倍率が上がる。上野高校はすえ置き。

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文京(男子)は2017年度から2年連続で倍率ダウン。今春は過去10年間で2番目に低かった。
「これは狙い目だ」と来年度の受験生は見るだろう。間違いなく文京は倍率は上がる。
一方、文京の競合である上野(男子)は昨年より倍率がアップしている。しかし、文京の状況を見るとそこまで大きく上がるとは思えない。過去5年間は実質倍率1.5倍以上を堅持している。せいぜい今春と同じくらいで落ち着くだろう。

女子はもっと顕著だ。
今春、文京(女子)の実質倍率は過去10年間で最低だった。長年の高倍率が嫌われたのだろう。
しかし、学校自体が悪いわけではない。来年度の倍率は上昇するだろう。
うってかわって上野(女子)は過去10年間で最高の実質倍率。2年連続で上昇している。さすがに来年度は落ち着くだろう。
上野高校の女子人気が、実質倍率2倍近くまで上昇する理由は、今のところ見つからない。

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