昨日の記事で、都立一般入試の実質倍率についての話題が出た。
今回は、区部の中上位校の実質倍率の推移を比べてみる。
下位校では倍率が1未満のケースもあり、参考にしがたいからである。
過去の傾向から、2020年度入試がどうなるか。
大まかに見てみよう。
◆3年連続で倍率が上がる・下がることはない
2016年度から2019年度まで、実質倍率が上がったか下がったかを一覧にした。
例えば日比谷(男子)は、
1.62倍→1.75倍→1.65倍→1.82倍 と変化している。
上昇→下降→上昇というあんばいだ。
26校、男女それぞれで計52ケースのうち、14ケースが上昇と下降を交互に繰り返している。
逆に3年連続で下降し続けたのが三田(女子)と広尾(女子)のみ。3年連続で上昇し続けたのは江北(女子)だけだ。
過去の傾向でいえば、3年連続での上昇・下降はまれ。
よって2年連続で上昇している・下降している高校は、来年度は逆に向かう可能性は高い。
覚えておこう。
◆来年はどうなるか
23ケースが上昇し、29ケースが下降している。
都立高校全体が倍率下降のトレンドが見えているので、当然の結果といえよう。
では来年はどうなるか。
都立全体では倍率が下げ止まるが、上位校は相変わらず高い倍率を維持すると私は見ている。
我々のような塾人は、こういった点も分析して、進路調査や面談を行っている。
と言いたいところだが、ここまで研究しているような者は塾業界には少ない。
そこまでしなくても生徒がそこそこ集まるからだ。
キミの通っている塾の先生は、しっかりそういう研究をしているだろうか。
していないようなら、このブログをお薦めするといい。
「知らない」という自分の状況に気づけば、今後は能動的に動いてくれるかもしれないね。
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