[2021年11月15日 更新]
都立高校入試社会では、用語を問われる問題が出ていた。
なぜ過去形かというと、ここ5年とんと出なくなったから。
それ以前にはどんなものが問われていたかをまとめた。
◆ほぼ公民分野
大きく2パターンに分かれる。
字数が固定されたものとそうでないもの。
字数を固定したものは「難度を下げるため」だろう。
例えば2013年度の問題。
次の文で述べている行政機関の名称を,漢字4字で書け。
この行政機関は,国民生活の安全等にかかわる事件・事故の発生を受けて新設され,縦割り行政の問題を解消するために内閣府の下に位置付けられており,消費者行政の一元化を図る「消費者を主役とする政府のかじ取り役」としての役割を担っている。
参照:都教育委員会HP
行政機関なので「△省」か「△庁」か「△府」か「△委員会」である。委員会だと字数が足らないことが分かるし、その他なら△が3文字であることが予想できる。しかも問題に"消費者"って書いてあるからこれがヒントになっている。
実際に出たのは以下の通り。
2016年度 漢字3字で書け→三審制
2015年度 カタカナ7字で書け→デフレーション
2014年度 漢字で書け→裁判員(制度) / 漢字3字で書け→生存権
2013年度 漢字5字で書け→両院協議会 / 漢字4字で書け→消費者庁
2012年度 漢字2字で書け→物価
2011年度 漢字で書け→比例代表制 / 漢字で書け→独占禁止法
2010年度 漢字3字で書け→司法権
2009年度 漢字3字で書け→検察官
2008年度 漢字3字で書け→城下町 / 漢字3字で書け→社会権
2006年度 漢字で書け→閣議
2005年度 漢字で書け→関税
2017年度~2021年度では出ていない。
2016年度からマークセンス式になったことが影響しているのだろう。ただし社会は記述問題が無くなったわけではない。
<過去記事:都立入試社会 マークセンスの得点割合>
たいていは大問1で出る。2問ある時は大問5でも出る。
2013年度に出た「消費者庁」は2009年9月1日に発足したばかり。
今年オリンピックがあったし、2015年10月1日に設置された「スポーツ庁」は近しい関係にあるね。
今年9月1日に設置された「デジタル庁」はさすがに次回には出ないだろう。
検察官と検事はイコールではない。
検察官は、
検事総長
次長検事
検事長
検事
副検事
の官名(役職)に分かれており、検事はその中の1つ。
生徒会役員の中に会長、副会長、書記などがいるイメージだ。
◆用語は覚えよ
都立入試では書かされないだろうが、教養として理解してほしい。
できれば用語を覚えるだけでなく、その語を説明できるようになってほしい。
「閣議って何?」と聞かれたら、大まかでいいので答えられるようにする。それが理解しているということと思ってくれ。
社会に限らず、理科も数学も同様。
「平方って何?」「溶解度って何?」の質問に、カンタンでいいから答えられるようにね。
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