◆国語の平均点は高い。そのわけは・・・
都立高校の平均点を16年分、まとめてみました。
指導要領が変わり、いわゆる本格的な「ゆとり教育」が始まったのが2002年。
今では常識となった英数国の「自校作成問題」も、2001年の日比谷高校を皮切りに現在では15校+国際高校(英語のみ)で採用されている。
<自校作成問題 開始年>
2001年 日比谷
2002年 西
2003年 戸山 新宿 八王子東 国分寺
2004年 青山 立川 国立 墨田川
2005年 両国 白鴎
2007年 武蔵
2010年 大泉 富士
2002年 西
2003年 戸山 新宿 八王子東 国分寺
2004年 青山 立川 国立 墨田川
2005年 両国 白鴎
2007年 武蔵
2010年 大泉 富士
では共通問題の平均点を見てみよう。
国語の平均点が他科目と比べて高い。
大きな理由はア~エから選ぶ、選択問題が多いから。
例えば2018年入試では
・漢字 20点
・200字作文 10点
・選択問題 70点
・200字作文 10点
・選択問題 70点
記述問題が1つしかない。
200字作文は毎年必ず出るので対策しやすい。ウチの塾では、偏差値40台の子でも10点満点は取らせる訓練をさせている。
選択問題は”なんとなく当たってしまう”ことがあり、そういうまぐれ正解により平均点は上がる。
この16年間で平均点が最低だった2006年入試の国語も見てみよう。
・漢字 20点
・200字作文 10点
・選択問題 50点
・記述問題 20点
・200字作文 10点
・選択問題 50点
・記述問題 20点
学力が平均以下の受験生は、記述問題がまず解けない。
無回答も多い。よって「記述問題が多いほど、平均点は下がる。国語が得意な子が有利になる」ということ。
まぐれ正解が存在しないからだ。
2019年入試も2018年同様、記述がない形式になるだろう。
高校側が、誤採点問題を再発するのが怖いから。
→実際そうなった
都立に受かりたければ、漢字と作文で点を取れるようにしておく。
特に漢字の書き問題はサービス問題だ。
31年度入試(2019年2月22日実施)の平均点はまだ公表されていない。
7月に公表される予定なので、出たらすぐに一覧に加える。
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