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2020年度 都立高校入試の仕組み<9> 願書の再提出

[2020年2月6日 更新]
都立高校の一般入試では、出願の約一週間後に受験校を変更することができる。
例えばA高校に出願したものの、B高校に出願し直す場合は以下の通りだ。
(日程は来春2020年度入試のもの)

2/5(水)出願
A高校に願書を出す。
2/6(木)でも構わないが、ほとんどの受験生は初日に出願する。

2/12(水)願書取り下げ
一度出した願書を引き取りにA高校へ行く。

2/13(木)願書再提出
B高校へ願書を出す。


都教育委員会のサイトにて、2/5と2/6には応募倍率が公表される。
そして2/13の夜には、最終倍率が公表される。

大半の生徒は、初日である2/5に出願しておしまい。
後は私立高校を受験した後、都立入試当日を待つのみ。

しかし、1回だけ都立の受験校を変更できる機会がある。
それが「願書取り下げ」「願書再提出」
この2つは必ずセットで行う。

◆願書取り下げと願書再提出の手順
基本的に、中学校の先生の指示に従えばいい。
私がこれから書くことは"一般的な手順"である。

1. できれば2/10(月)までに、中学校の担任に「A高校に出願したが、B高校に変更したい。保護者とも相談した結果」と伝える。2/11(火)は祝日なので、中学校は休みのはず。
 なお、ギリギリだが2/12(水)の朝一番に中学校の担任に伝えれば、願書取り下げは間に合う。

2. 出願時に受け取った「受検票」と、中学校からもらう「志願変更願」をA高校へ提出。
A高校から「願書」、正確には"東京都立高等学校入学願書"と、「調査書」を返してもらう。
受付時間は9:00~15:00

3. 「願書」の"志望校(第一志望)"の"変更後欄"にB高校を書く。

4. 2/13(木)に「願書」と「調査書」をB高校に提出。
 受付時間は9:00~12:00

でもね、祝日の次の日が願書取り下げというのはいかがなものだろうか。
中学校現場や生徒・保護者の動きをまったく都教育委員会は考えていないのだろう。
入試日が2/21と、2003年度入試以降では最も早い。それにあわせて願書取下げ日も前倒している。誰のため?

2/11や2/12は、まだまだ私立高校の入試がある受験生も多い。
もし2/12に入試があれば、願書取り下げには親が行くしかない。仕事を休んででも。

◆私立高校の受験結果で、都立の志望校が変えられない!?
2/11(火)時点で、併願優遇でない私立高校の合否が分かっていれば願書差し替えにも間に合う。
だが、私立高校の合格発表が2/12だったら、「私立の結果を見て差し替えるかどうかを決める」作戦は使えない。

とりあえず2/12に願書を取り下げて、私立の結果を見てから再提出。
としたいところだが、いったん取り下げた高校に改めて出願することはできない。
これは私立の大学附属高校を受ける際にネックとなる。

例えば、中央大学高校は2/11が入試で合格発表が2/13の午前10:00。
合格発表を見に行き不合格なら、都立高校を1ランク下げて再提出しなければならない。
結果を見てから親ともじっくり相談できずに、願書取り下げに向かうことになる。

では、そういった私立高校受験がある場合にどうしたらいいのか。
勘のいい人なら、この仕組みのいい利用方法に気づけるはず。

これはさすがにココには書けない。
(去年なら今よりアクセス数がずっと少なかったから可能だったかもしれないけど)
どうか、考えてみてください。

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