[2022年7月8日 更新]
◆電流・電圧のグラフ読み取りは出ない!?
定期テストや模試などではよく出てくる、抵抗器に異なる電圧をかけたときの電流の大きさを表すグラフ。
都立高校入試にも出るのかどうかを考察する。
結論から言うと「過去14年で1回出ている。出る可能性はある」である。
過去に出たことがあるので出るかもしれない、と思っておくべき。
2009~2022年度の入試問題を洗ってみると、2011年度に出ている。
2011年度が下のグラフだ。
<出典:平成23年度 都立高校入試問題>
オームの法則を使い、グラフ上の座標から電気抵抗を求める。
今回であれば
電熱線X 2V÷0.2A=10Ω
電熱線Y 10V÷0.8A=12.5Ω
電熱線Y 10V÷0.8A=12.5Ω
となる。
グラフ上のどの座標を取ってもかまわないが、原則として「最も小さな数値が分かる座標」を見るのがセオリーだ。計算がラクだから。
正しく読み取るなら「上端or右端の座標」でもいい。
またオームの法則は V=IR など方程式で覚えるより、上図で覚えたほうが1つだけで済むからおすすめだ。
IとかRよりも、単位であるA(アンペア)、Ω(オーム)で覚えよう。たしかに高校に行ったらRと覚えねばならないが、そんなことは気にしなくていい。いつの間にか覚えるだろう。
何でもかんでも覚えるということは凡人にはできない。私も凡人なので無論できない。
ラクに便利に覚える技を身につけると、後にありがたみが分かるようになる。
◆グラフを書く問題はもう出ないのか
解答用紙にグラフを書く問題は過去2回出ている。
2010年度 酸化物と酸素の質量の関係
2015年度 速さと時間の関係
2015年度 速さと時間の関係
5年に一度のペースで出ている。
ということは次に出るだろうは2020年度入試。そう、中3のキミたちの受験の時だ。
「化合物」「運動」と違う分野から出されたので、次は「電流」と考えることもできる。
一方、マークシート導入後はグラフを書く問題が出ていない。という解釈もできる。
最初に言ったとおり、模試では出る可能性が高いのでグラフを書く練習はしておくべき。
これが、私が塾の生徒に言っているポイントである。
2020年3月29日加筆
実際に2020年度入試では「電流・電圧の関係」のグラフを書く問題が出た。
このブログを信じていた読者には喜んでもらえたはず。
2022年7月8日加筆
2022年度は大問6が運動とエネルギーの問題だった。
順番で考えると2023年度は「電流と磁界」のはず。
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