ツイッターで質問があったので、ここでお答えする。
質問者が聞きたいのは「合格基準点を取らなければ、定員に満たなくても不合格になるか」ということだろう。
この答えは「NO」である。
◆テストが5科目0点でも合格できる
都立高校一般入試はシンプルに
総合得点(普通は調査書点+学力検査点)が高い順に合格が決まる。
例えば男子定員120名の都立高校に140名が受験したとする。
総合得点の高い順に、1位2位3位4位…140位と並べて1~120位までの受験生を合格とする。
たとえどんなに点数が低くても120位以内に入っていれば合格だ。
定員割れの場合は絶対に合格となる。
テストが0点でも、通知表がオール1でも関係ない。
◆不合格なのに2次募集に応募する?
全日制普通科(単位制を除く)は男女それぞれに定員が決まっている。たいていは男女の定員はほぼ同数である。
よって、男女一方のみ受験生が多い場合は不合格者を出しながらも2次募集を実施することになる。
以下に例を挙げてみる。
男女別定員制の緩和については、過去の記事を参照されたい。
<過去記事:「男女別定員制の緩和」とは>
上の表は男女別定員制の緩和なし。
下は男女別定員制の緩和アリだ。どちらも定員と受験生の数は同じである。
まず上の表。
男子は定員に達していないので100名全員が合格。
女子は120名の定員に対し、30名は不合格になる。
そして3月、定員240名に足らない30名を2次募集する。(入学辞退がいない場合)
次に下の表。
定員の9割、108名がまず男女それぞれの定員になる。
男子は100名全員が合格。女子も108名がまず合格する。
そのまま定員の残り24名を決めるのだが、男子はもういないのでこの24名はすべて女子になる。
よって女子は108+24=132名が合格。
男女合わせて232名が合格となる。
それでもまだ定員240名に満たないため、2次募集は8名となる。
◆模試の”合格基準点”を目安にしよう
VもぎやWもぎが発表している合格基準点は大まかな目安になる。
その年の受験生のレベルによって前後するが、そこまで大きく下がることはない。
まずは7か月後、その基準点を超えていられるようこの夏休みに知識を蓄えてもらいたい。
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