◆過去5年間の一般入試 実倍率から傾向を知る
今回は、7つの進学指導重点校の倍率がどう変化してきたか。来年2020年度入試はどうなるのかの予測をする。
今回は女子について。
以下の表を見てもらいたい。
オレンジ色は各年度で最も倍率が低い高校、水色はその逆である。
男子と似ているが、西の不人気さが目立つ。5年間のうち一度も、都立普通科の平均倍率を上回ったことがないのだ。
八王子東の人気がないのは男子と同じ。立地がいちばんの理由だろう。
◆来年度入試、狙い目は西と八王寺東
男子と同じ結論になってしまうが、多摩なら八王子東。区部なら西だ。
女子は都立がダメだったときの併願校が少なすぎる。
早慶や学芸大附属などの大学付属校を除けば、豊島岡女子くらいしかない。
もちろん豊島岡女子に高校から入ったら、卒業後どういう結果が出るか。
すでにご存知だろうからあえて言わないが、豊島岡女子を受けるという選択肢はないだろう。
そういう事情もあってか、安全策をとりたがるのが女子。
日比谷を目指したい → 戸山や青山や新宿に志望校を下げる
というケースのなんと多いことか。
男子と比べ、チャレンジしないのが女子の傾向。
「推薦で確実に受かりたい」と考えるのも女子。よって例年、都立推薦入試の受験者は女子の方が多い。
そこで「倍率が低くて狙い目な西を受ける」という選択肢はあまりない。
学力的に「安全」とは言えないことと、校風を敬遠しているから。と予想する。
バンカラな西高校より、オシャレイメージの青山・新宿にする。そういう傾向があるのだろう。
だから西の一般入試での実倍率は毎年1.4倍程度。狙い目中の狙い目と言えよう。
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