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都立高校入試理科の法則<4> 化学反応式、書ける?

[2023年6月2日 更新]
今回は都立入試理科の化学について、出題傾向を探る。
ポイントを大きく2つに分けて考えてみよう。

◆化学反応式を答える問題は出る
都立入試では化学反応式を書く問題が出るようになってきた。
2023~2015年度の9年間で5回出ている。

どのような化学反応式を書かされるのか。
以下のようになっている。

赤字が解答すべき化学式、化学反応式である。

例えば2018年度の問題は
「水酸化ナトリウム水溶液を含む水の電気分解の化学反応式」を書くものだ。
当然、「水」「水素」「酸素」の化学式を覚えていなくては正解できない。

2022、2016、2015、2009年度は穴埋め形式。
2005年度は化学反応式ではなく、「水」の化学式を答えるもの。

2022年度と2016年度は全く同じ解答。
どちらの問題にも「薄い塩酸と薄い水酸化ナトリウム」を混ぜると書かれている。特に難しい問題ではない。

正答率は、
 2022年度 39.6%
 2016年度 35.9%
とほぼ同じ。過去問をやっていたから2022年度は正解したという受験生が一定数いるのだろう。


過去に出題された化学式は
<単体>
水素、酸素、マグネシウム、銅

<化合物>
水、水酸化ナトリウム、塩化ナトリウム、酸化銅

◆イオン反応式は一度しか出たことがない 
イオン式を書かせる問題はずっと出ていなかったが、2020年度入試で出題された。
物質Cを水に溶かしたときの電離の様子を 、化学式とイオン式を使って書け。
という問題。
その前に物質A~Dを塩化ナトリウム、砂糖、ミョウバン、炭酸水素ナトリウムから選ばなくてはならない。塩化ナトリウムが物質C。
中学の定期テストでも出るレベルで、ごくごくオーソドックスな問題。正答率44.9%と半数弱の受験生が解いている。
 

都立入試で覚えるべきイオン式については、以前の記事を参考にしてもらいたい。

ではどうやってイオンの入試対策をするか。
あいにく市販の教材では都立高校入試に向けたものがない。
「Vもぎ過去問集」または「都トレ」を使うことを薦める。

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