今回は、旧2学区の過去4年間の推薦入試の実倍率と傾向についてを語る。
◆青山は別格。そのワケは単純
2019年度の都立推薦入試、全日制普通科は男女とも青山高校の倍率が最も高かった。
男子で5倍を超えたのは、青山高校の他は新宿、城東、小岩、南葛飾だけ。
女子の5倍超えは本所が6.05倍で2位。他は鷺宮、城東、本所、日本橋。
多摩地域は1校もなかった。
青山高校の倍率が高い理由は、ずばり「推薦入試の募集定員が少ないから」だ。男女合わせて28名しか募集しない。
他の都立高校普通科は、男女合わせて40~70名は募集している。
他校なみに募集定員が増えれば倍率も、平凡なものになるだろう。
中高一貫校以外で、男女それぞれの募集定員が10名台なのは、田柄と野津田のみ。
この2校は普通科以外でも募集しているため定員が少ない。
◆じりじりと倍率は下がっている
9校のうち、過去4年間で2019年度の倍率が最低だったのは、
駒場・男
駒場・女
目黒・男
目黒・女
広尾・男
広尾・女
松原・女
深沢・女
駒場・女
目黒・男
目黒・女
広尾・男
広尾・女
松原・女
深沢・女
逆に2019年度の倍率が最高だったのは
戸山・女
のみである。
都立高校全般の人気が下降義気ではあるが、駒場や広尾のようにかつて人気のあった高校でも5年・10年スパンで見ると人気に陰りが見えてくる。
日比谷・小山台のように盤石な高校、鷺宮のように人気が上がってきている高校もある。
過去のトレンドをみて、その学校の取り組みの良しあしを想像するのも面白い。
◆松原高校は低迷
進学アシスト校に指定された松原高校だが、推薦入試の人気は低空飛行。
男女とも倍率が3年前の半分まで落ちてしまっている。
残念ながら、ダンス部を除いて特筆すべきことがない。私の知らない松原高校の魅力を知っている人がいれば、ぜひ教えて欲しい。

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