今回は、旧3学区の過去4年間の推薦入試の実倍率と傾向についてを語る。
◆旧3学区は低迷
大泉、富士の中高一貫校は募集定員が男女それぞれ8名ずつ。
そもそも少ないので、倍率には注目しなくてもいい。
旧3学区も推薦人気は下降傾向にある。
過去4年間で比べ、今春が最も高倍率だったのは
石神井・男
鷺宮・女
鷺宮・女
のみ。
一般入試も石神井、鷺宮の人気は好調だ。
逆に、過去4年間で2019年度の倍率が最低だったのは、
豊多摩・男
井草・女
杉並・女
武蔵丘・男
武蔵丘・女
光丘・男
光丘・女
練馬・男
練馬・女
田柄・男
井草・女
杉並・女
武蔵丘・男
武蔵丘・女
光丘・男
光丘・女
練馬・男
練馬・女
田柄・男
田柄・男は推薦入試であっても定員割れ。
受検者全員が合格している。
◆井草・武蔵丘は狙い目
レベルでは文京と競合する井草。
豊島と競合する武蔵丘。
この2校の推薦倍率は低い。特に男子。
その理由の一つは立地だろう。
文京高校(山手線 大塚 都営三田線 西巣鴨)、豊島高校(有楽町線・副都心線 小竹向原 西武池袋線 江古田)と比べると場所が悪い。
井草高校は西武新宿線 上石神井、武蔵丘高校は西武池袋線 富士見台、西武新宿線 鷺ノ宮。
しかも武蔵丘高校は駅から10分以上かかる。
だが、隔年現象も考えられるので2020年度入試は倍率が上がるだろう。
鷺宮はさすがに下がるはず。
◆西高校の高さの理由は
ずばり「内申点はいいが、筆記試験に自信がない」受験生は推薦入試で合格するしかない。
オール5の受験生が珍しくないのが西高校。推薦入試には英数国のテストは無いので、自校作成問題はキツいという受験生でも合格の目はある。
2018年度は例外だが、女子の方が倍率が高いのも納得だろう。
◆大泉&富士はどうなる?
おそらく、高校から入るのはラクになるだろう。
富士高校と都立武蔵高校は2021年度入試から高入生の募集を停止する。
つまり今の中学3年生がラストとなる。
学校側が完全中高一貫への道を選んだ。そんな学校に高校から入るメリットはあるだろうか。ない。
中学受検で不合格だったがどうしても富士、大泉に行きたいのでなければ行かないほうがいい。
私は生徒にそう指導している。
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