都立に入る!

都立高校バスケ部 強豪校は

今回はバスケットボール部について。
どの学校にも男女バスケットボール部はたいてい存在する。競技人口も多いだろう。
では都立高校の中ではどこが強いのか。

過去のデータから洗い出してみた。
結論から言うと、都立高校からインターハイに出るのはまず不可能だ。

◆男子は城東、東大和南、小平南
インターハイの東京都予選のデータをまとめた。
今年2019年も含め、過去9年分のベスト8である。
女子は8年分。

なお”八王子”は八王子学園八王子高校、”京北”は東洋大学京北高校を指す。途中で学校名が変わったため。
2019inbk.png

黄色背景が都立高校。
残念と言おうか当然と言おうか、上位は私立高校が独占している。
1校を除き、いずれもが中学部を設置している高校である。中学校時代からよい施設や指導者のもとで練習できるのは強みと言える。

都立高校で唯一、複数回ベスト8に入ったのが城東高校。9年間で3回だから立派なものである。
最高は7位で城東と小平南。
インターハイに出られるのは東京都で上位2校なので、都立高校がインターハイに出ることはかなり厳しいと言える。
その理由は後述する。

城東はバスケットボールの男女で、文化・スポーツ等特別推薦を実施している。
(東大和南と小平南もしている)

◆都立がバスケでインターハイに出られないのは「ミスの少ない競技だから」
ジャイアントキリングという言葉がある。”番狂わせ”と訳すが、おおかた勝つと思われていた側が負けてしまうことを指す。
例えばサッカーはこのジャイアントキリングが起こりやすい。
入る点数が1試合で0点、1点ということもざらなので、1点に重みがあるのだ。
また、サッカーは手を使えないので、パスミスやトラップミスなどから失点することもある。ミスの多いスポーツなのだ。シュートもゴールに入る数より入らない数の方が圧倒的に多い。

サッカーほどではないが、野球でもジャイアントキリングは起こる。
バッターは10回のうち3回ヒットが打てたら一流と言われる。つまり一流選手でも7割はミスをするのだ。
点数もプロ野球なら1試合平均で4~5点をお互いに取る。
ミスが出やすい競技はジャイアントキリングが起こりやすい。

また柔道やボクシングなど、1回のミスで負ける競技も番狂わせはままある。


逆にジャイアントキリングが起こりにくい競技は
・バスケットボール
・バレーボール
・テニス
・ラグビー
いずれも入る得点数が多い=1点の重みが薄い のが特徴。

バスケやラグビーはターンオーバーが少ないという理由もある。
ターンオーバーとは、攻撃中に相手にボールを奪われて攻守交代すること。
手でボールを扱う競技はミスしにくいが、足でボールを扱うサッカーはひんぱんにターンオーバーが起こる。

1チームの選手数が少ない競技も、選手の質の差が小さいので想定外のことが起こりにくい。
サッカーは最低11人の選手がおり、1番うまい選手と下手な選手の差は大きい。

バスケットボールは5人。テニスに至っては1名か2名だ。
野球やサッカーでは都立がたまに好成績を残すが、バスケにはそれが皆無。

都立に夢は見させてもらえない。

◆女子は私立の独擅場
続いて女子を見てみよう。
男子以上に番狂わせがない。
みごとに東京成徳大、八雲学園、明星学園の3校でTOP3を占拠し続けている。バスケで全国大会に行きたいのなら、この3校のいずれかに入るしか手はなさそうだ。
明星(みょうじょう)学園高校と明星(めいせい)高校は、別モノなので注意されたし。

都立高校からインターハイはおろか、ベスト8に入るのもほぼ無理である。
過去8年間で8位が2.度だけだ。


◆バスケで全国大会に行きたいなら、私立強豪校しかない
では、なぜ私立の方が強いのか。

・良い指導者がずっといる
・設備、環境がいい
・学校側が応援する姿勢を取っている
・中学部の時期から鍛えられる
・スポーツ推薦で有力選手をスカウトできる
といった理由があるからだ。


男子なら八王子学園八王子か実践学園。
女子なら東京成徳大、八雲学園、明星学園のいずれかに入る。しばらくはこの構図は変わらないだろう。

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