2018年度入試から、国語・数学・英語はグループ作成問題から自校作成問題になった。
各高校の問題作成にかかる手間を軽減するために実施したグループ作成問題だが、各高校の求める生徒を識別するための入試問題とはいいがたく、上位校からの反対により元に戻したカタチだ。
しかし、白鴎、大泉、富士、両国、武蔵の中高一貫校は引き続きグループ作成問題を採用している。
実質あと2回でおしまいとなるグループ作成問題。
今回はこの入試問題の傾向についてまとめた。
◆国語の漢字。共通問題と似た点がある
共通問題では書き問題がすべて小学校で習う漢字、ということは当然知っていると思う。
もし知らなければ覚えておこう。
一方で読み問題では中学校で習う漢字が出る。
この傾向は併設型高校でも変わらないが、さすがに難しめの問題が多い。
違う点は、
・送りがなのある書き問題は1問しか出ない。(共通問題は2,3問)
・読み問題はこの3年間、5問とも中学校で習う漢字が出されている。2016年度までは、小学校漢字のみの問題が出ていた。
書き問題では、普段の会話で使われないような言葉が多い。
自明、衆目、食指、頭角などカンタンな感じだが意味がわからないと言うものもあろう。
漢字の勉強をするときは、その意味も一緒に知ろうとすると忘れにくくなる。
類語を知っておけばさらにいい。
「つまりどういうことか」
が分かって入れば、文を読みやすくなる。
例えば「アイデンティティ」という言葉。日本語にすると「自己同一性」なのだが、自己同一性って何だ?
私は「自分らしさ」と置き換えて読むようにしているが、それで問題はない。
ただ漢字を書き取りするだけ、ではつまらないし効果がない。
この置き換え作業を漢字練習に組み込んでみることをお薦めする。
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