南部吟遊詩人の写真館

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伝承園のオシラサマ

2012年01月21日 05時06分41秒 | 遠野小景

私の遠野の友人が「伝承園」の「オシラサマ」はかなり来るよ、と言っていました。
彼は強い霊感の持ち主で、そこで写真を取ると不思議な光の輪(「オーブ」というらしい)がたくさん写りこむとのことです。

こええWWWWWWW。

しかし、そんな警告に臆する私ではありません。強い興味を持って伝承園に向かいました。


↑伝承園の案内図です。一つの巨大な邸宅というか小さい村というかそんな感じです。


↑何年か前にこんな映画あったような…。いつまで掲示するのでしょう…?


入ってみます。正直、入場料大人310円は高いと思います。


↑佐々木喜善記念館です。私のようにマニアックな人じゃないと楽しめません。


敷地中央にある曲がり屋です。見事な作りです。

↑これは門松?なんでしょうか。訪問したのが年の瀬だったので、おそらくはそうなんでしょう。


↑おもしろいことに昔のトイレも再現されています。

↑昔はこんな木の「へら」でお尻を拭いたらしいです。かなり痛いだろうと思います。普通に水で洗い流せばいいのに…。

↑「使用後」のへらを片づけるのはすごくいやでしょうねえ。



↑次は湯殿です。

↑五右衛門風呂または「鉄砲風呂」というものらしいです。



昔の井戸。お岩さんとか夜に出てきそうです。

↑落ちないようになっています。なんてうれしい配慮。



↑敷地内にはお社もあります。古い家ではこういう敷地内の神社は普通にありますから、リアルな再現といえましょう。

↑コンセイサマもあるようですね。さすが遠野。


↑やっぱりちょっと新しいモノっぽい。仕方ないですね。

さて、いよいよお目当ての「オシラサマ」のところに行きましょう。
「オシラサマ」は曲がり屋の続きの「蚕神堂」という蔵の中におわします。直接は入れないので、曲がり屋の中を通って行かなくてはならないようです。

曲がり屋の中は薄暗く、底冷えがします。



↑機織りの機械があります。

こんな部屋寝たくないですね…。


↑これは蚕棚のようです。

薄暗い部屋は今にも妖怪が出そうで怖いです。

居間のほうは少し明るいです。

囲炉裏で足を温められます。これが結構あったまるもんです。

↑あったまりながら、お話も聞けます。プレーヤーが置いてあります。
一回再生し始めると、やたら長いです。

いよいよ奥に進みます。

↑途中の廊下には養蚕の工程の説明があります。「オシラサマ」は養蚕の神様ですが、いまでは遠野で養蚕をしている農家はほとんどないようです。

いよいよ入口の前には、「オシラサマ」伝説を模した写真が…。白黒なのがメッチャ怖いです。

↑これが「オシラサマ」伝説です。長々説明しないで済みます。

いよいよ「御蚕神堂」の中に入ります。心臓の弱い方、霊感の強い方は御注意を。










みんなが願い事をかく布が一枚100円で設置されており、願いを書いて、それをオシラサマに着せるという形になっています。

写真では伝わらないかもしれませんが、中はすごいプレッシャーを感じます。
ニュータイプじゃないですが、なんだか、空気がとてつもなく重く、濃い感じがするのです。
深海の底にいるような押しつぶされる感じがします。
この空気の感じは山口など遠野のいくつかの場所で感じたものと同種のものという感じがします。
しかし、ここの濃さは異常なほどです。

私の写真にはオーブは写りませんでしたが、ここまで空気の重い空間に出会ったのは生まれて初めてのことです。
かなり怖くなりました。内心、アップするのが怖くてなかなか撮影日から時間が経ちました。
なにしろ「神様」本体を写真におさめ、披露するのですから。

オシラサマ、申し訳ありません。しかし、これも遠野の霊験を世に広めるためと思い、御理解をお願いします。

【撮影日:2011/12/26】

伝承園の場所はこちら↓↓↓(地図があります)

カッパ渕のすぐ近くです。観光なら合わせて見学するのがおススメ。

ちなみに伝承園はこんな感じです。(パンフのコピー)



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