南部吟遊詩人の写真館

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天女の機織り伝説~光明寺の綾織~

2011年11月02日 20時54分17秒 | 遠野小景
遠野に「綾織」(あやおり)という地名があります。

ここはその名の通り、機織りに関連のある場所なのです。

それが今回紹介する光明寺の「綾織伝説」です。

↓光明寺の説明看板。


で、コレ↓がその前者の仏像の方だそうです。ちょっと光背が傾いているな…

この仏像も端正で見事な作りをしていますが、今回の目玉はそこではない。もうひとつの「綾地打敷」の方です。

この説明によれば、なんと「綾地打敷」は天女の織ったものだというではありませんか!!
さて、今回、南部吟遊詩人はその真偽をたしかめるべく、この光明寺に来たわけです。

なんだか、普通の家っぽいけど…

近づくとお寺っぽい建物が……って、なんか壁が派手!!

この光明寺のすぐそばは国道が通っており、寺域は一段と高くなった道路の擁壁に隣接している。
その壁に物語の絵巻とは風流なことだ。
ここにも丁寧に天女伝説が…。う~~ん、私が説明する手間が省ける。

さて、いよいよ本堂へ入ります!

ここは嬉しいことに拝観料もないし、開放されているから、いつでも見学OK!

(さっきの仏像はこの正面本尊の左後ろに安置されている。別に秘仏でもないところが嬉しい。)

さて、肝心の「綾地打敷」は…

本堂左手に公開されています。

上には丁寧に天女の説明が…。


さて、近づいてみましょう。

もっと近づいてみましょう。

さらにアップです。

なんだかペルシャ絨毯みたいな幾何学文様の絨毯です。

↓ちなみにお寺でもらったパンフです。


天女女房譚は、昔話の一つの典型で、同じような話は日本全国にあります。
たいがいは、天女が水浴び中に男に服を隠され、その男にだまされ、妻となってしまい、そのうちに子どもも生まれますが、
あるとき、天女はふとしたことからその羽衣を見つけ、天に帰ってしまうという筋書きです。
遠野の場合は、天女は男の妻にはなりません。早々にそれを売り払って酒を飲むとは…なんて即物的な話なんでしょう…。
そして、さらに天女の編んだ布地の現物が残るというのも奇異な話です。
ロマンがひろがりますなあ…。

もちろん、この布地が本当に天女の編んだものではないでしょう。
「うちしき」と言われるくらいだから、絨毯の一種なんでしょうなあ…。多分。
(台無し)
そうは思っても、こういうロマン、私は大好きです。

【撮影日:2011/10/7】

↓↓↓【光明寺の場所】↓↓↓




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