
校内研修で算数の授業を参観しました。
というものです。
担任の先生が、しっかり教材研究をし、準備をしてあったので、よい授業になりました。
子どもから2通りの意見がでました。
1つめはこんな意見です。
2つめは、こんな意見です。
担任の先生が、どっちが正しいですか?
とききました。
さあ、ここからが楽しくなるぞ。
子どもたちは、どんな理由を考えて、それぞれ意見を戦わせるのだろうと、期待していました。
が、「1」の意見の子しか発表しません。
先生が、「2」の人はどうですか?と聞いても、発言がありません。
そのうちに、「1」の意見の子たちが、「分母を足してはいけないんだよ。分子だけ足すんだよ。」と言います。
クラス全員が、「いいで~す。」と賛成して、話し合いが終わりました。
そして、この後
用意してきたジュースで実際に実験してみて、子どもたちは納得していきました。
本当に、全員が「分母は足さない。分子だけ足し算をする。」の意味が納得していれば問題ありません。
でも、どうして分母を足してはいけないのか・・・・・そこが分数の醍醐味だと思うのですが・・・・が、分かっていないように見えました。
なんとなくどこかで見たり聞いたりして、知っているだけなのではないかと見えたのです。
授業後に「2」の意見だった子に、どうして10分の3ではいけないの?と聞くと、?????と首をかしげます。
学校は、知識だけではなく、学び方を学ぶところであるし、思考・判断・表現力を言語活動を用いて育てるところです。
こうした、異なる意見がでたときが、それを育てるチャンスのように思います。
1 子どもたちが主体的に話し合わせたい。
2 時間内に、どの子も「1」が正しいとすっきり納得させてあげたい。
このような授業展開にもっていくために、どのような支援ができるか、考えてみました。
私なら、ここまでは、どちらの意見も同じだね。
問題は
というところだね。と、言ってみると思います。
すると、
だから
なんていう話し合いになり、子どもたちの手で、「単位分数のいくつ分」という考えが見つけられると思いました。
「1」「2」二つの意見が出て、それで話し合えればそれに超したことはありません。
しかし、話し合いが活発でなかったときに、
見えない問題点を浮き彫りにして、2つの異なる意見のどこが同じで、どこが異なるのかを見える形にしてあげると、子どもたちは話しやすいのかなと思ったのです。
それには、問題を「切る」ことです。きって、細かく見ることで、今まで見えなかったところが見えてくることがあります。
次回以降の「浜松授業研究の会」の予定です。
第28回 | 2012年12月8日 | 土 | 9:00 | 12:00 | 天竜壬生ホール | 第2会議室 |
第29回 | 2013年1月19日 | 土 | 9:00 | 12:00 | 天竜壬生ホール | 第2会議室 |
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