
版画は、ほぼ7割方下絵で決まるように思う。
今回の版画、色々と反省点があるけれど、実は見えないところで色々な手順がある。
まず、この下の3つの写真を見てほしい。
一番右の、でかい顔が元々の下絵だ。
まず、口をよく観て描かせる、
次に鼻をよく観て描かせる。
どうしても、子どもたちは小さく書くので
「はみ出したら、いくらでも紙を継ぎ足せばいいから、大きく書こう。」
と指示する。
この巨大な下絵も、よく観ると、上にも下にも横にも紙が付け足されている様子が分かると思う。
この巨大な下絵では、版木に入りきらないので、縮小コピーで版木の大きさにする。
そして、版画に必要な立体感をだす線を加える。
また、そのまま版木に移すのではなく、動きを出すように、左右どちらかに傾ける。
そんな過程を経て、作品が仕上がっていく。
どの作品も同様に、まず、心置きなく大きな下書きをする。
こうすると、よく観て、細かいところまで書こうとする。
輪郭が最後になるし、紙はどんどん継ぎ足すので、縮こまらない。
大胆に下絵に取り組むことができる。
それを版木の大きさに縮小すると共に
白黒だと色で立体感を出せないので
立体感を出す線を書き加える。
そんな過程を経て、作品が仕上がっていく。
こうした裏方の作業は、なかなか人目には見えないが、こうした見えない指導が大事だと思う。
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