
4年生の算数は、にこにこ、わくわく、ぐんぐんの3つのコースを選ぶようになっています。その中の「にこにこコース」は、先生に教えてもらいながらゆっくり学んでいこうというコースです。中には、少し算数に対して自信が持てない子もいます。
そんな子どもを、「にこにこの笑顔」にしようと、にこにこ担当の2人の先生が立ち上がりました。毎日、給食を食べながら、また休み時間の少しの時間に、二人で「今日の所は難しかったみたいだね。この教え方では、うまく分からなかったみたい。明日は、もう一度ここからやってみようか?」「それじゃあ、教え方をどうしたらいいか考えておこうよ。」「実物で体験したらどうかしら。」............................
1点でもたくさんとらしてやりたい、少しでも褒めて自身を持たせてやりたい、そんな先生達の思いがいっぱい詰まった、テストが終わりました。
先生方が、にこにこしながら、「テストしたんです。子どもたち、頑張りました。平均点、何点だと思います??」と話しかけてくださいました。
そのテストを見ると、まず、名前を丁寧に書いたことを、褒めて名前にいっぱい○がついています。おっ、これは嬉しいテストだなと直感しました。
「う~ん、85点ぐらいかな?」と答えました。すると「ふふふ、あのね、ね、ね。」と幸せそうな顔をして、お二人で顔を見合わせてほほえみます。
ちらっと100点が目に入ります。その100点は、よく見ると笑っています。「にこにこ」しています。やったねと、先生達の思いがこもった100点です。
「実は、97点。平均は97で~す。」
びっくりです。算数の得意なメンバーを集めたところで、97点はとれっこありません。それを「にこにこ」の子達が、達成したんです。
あれだけ、直径と半径の区別が付かずに苦しんでいたAさんが、直径や半径をばっちり答えてあります。その傍らには、花丸と「おめでとう」の文字が躍っています。
おしい、本当は丸なのに。と完全ではなかった問題には悔しさがにじんでいます。
書く場所を間違えちゃった問題も、よく見てみれば考え方はよく理解しているから、これは○としてあります。私は、これは子どもたちと人間関係ができている担当だからできることだと思います。形式でなく、中身をよく見ていていいなあと思います。
それでも、×をつけなければならないときには「ごめんね」と書いてあります。
本当は100点を取らせてあげたかったのに、とらせてあげられなくて「ご・め・ん・ね」と、訴えているようです。
こんな先生方に教えていただいた子どもたちは、幸せです。
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