
4年生の先生がお休みし、助勤に入った。
子どもたちは、一つの花の「初発の感想」「意味調べ」に取り組んでいた。
それらの作業がほぼ終わったようなので、15分だけ「一つの花」の授業をさせていただいた。
といっても、たかだか15分。一文だけ扱うことにした。
「まだ、戦争がはげしかったころのことです。」
「この文から、何が分かるの?」
s:戦争ははげしい。
s:まだ、戦争をしている。
どうやら、まだ戦争をしている、と読んでいるようだ。
「まだ=(二)ある状態が持続して、次に予測される事態になっていないことを表わす。」
そこで、
.今、戦争をしている。
.今は戦争はしていない。
どっちかを尋ねてみた。
ほぼ全員が、「今、戦争をしている。」と答えた。
「まだ」、の意味は子どもたちはほぼつかんでいるが、それだけではこの文の言わんとしていることが伝わっていない。
そこで、
「今、戦争をしていることが分かったのは、どの言葉?」
と、本文を
まだ/戦争が/はげしかった/ころの/ことです。
の5つに分けた。
s:2つでもいい?
「いや、一番分かった言葉一つに決めなさい。」
最初は
「まだ」にこだわっていたが、
やがて「ころ」「です」が大事なのではないかという意見が多くなってきた。
ここで、あと5分しか時間がなくなったので、
「まだ....ころ....です。」
が大事だと気付いたんだね。
鋭く読めてすごいね。
「じゃあ、『まだ....ころ....です。』をつかって、短文を作って、その意味を考えてみよう。」
このころから、
前の自分たちの選択を見つめて
「あれ....っ」とつぶやく子が増えてくる。
「もう一つ、短文を作ってみませんか?」
s:先生、さっきは今戦争がはげしいと思っていたけど、短文を作ってみて変だって気がついた。
s:「ころ」ってついていると、過ぎた頃のお話をしていることになることが分かった。
s:「ころ」は思い出して行っているような気がする。
s:先生、もう一回、最初の多数決を取り直してよ。
見事に、全員の考えが覆った。
浜松授業研究の会の御案内をいたします。 |
|||||||||||||||||||||
|