totoroの小道

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15分だけの「一つの花」

2012-07-01 21:09:12 | 4年 国語

4年生の先生がお休みし、助勤に入った。
子どもたちは、一つの花の「初発の感想」「意味調べ」に取り組んでいた。

それらの作業がほぼ終わったようなので、15分だけ「一つの花」の授業をさせていただいた。

といっても、たかだか15分。一文だけ扱うことにした。
「まだ、戦争がはげしかったころのことです。」

「この文から、何が分かるの?」
s:戦争ははげしい。
s:まだ、戦争をしている。

どうやら、まだ戦争をしている、と読んでいるようだ。
「まだ=(二)ある状態が持続して、次に予測される事態になっていないことを表わす。」
そこで、
.今、戦争をしている。
.今は戦争はしていない。
どっちかを尋ねてみた。

ほぼ全員が、「今、戦争をしている。」と答えた。

「まだ」、の意味は子どもたちはほぼつかんでいるが、それだけではこの文の言わんとしていることが伝わっていない。

そこで、
「今、戦争をしていることが分かったのは、どの言葉?」
と、本文を
まだ/戦争が/はげしかった/ころの/ことです。
の5つに分けた。
s:2つでもいい?
「いや、一番分かった言葉一つに決めなさい。」

最初は
「まだ」にこだわっていたが、
やがて「ころ」「です」が大事なのではないかという意見が多くなってきた。

ここで、あと5分しか時間がなくなったので、
「まだ....ころ....です。」
が大事だと気付いたんだね。
鋭く読めてすごいね。

「じゃあ、『まだ....ころ....です。』をつかって、短文を作って、その意味を考えてみよう。」


このころから、
前の自分たちの選択を見つめて
「あれ....っ」とつぶやく子が増えてくる。

「もう一つ、短文を作ってみませんか?」

s:先生、さっきは今戦争がはげしいと思っていたけど、短文を作ってみて変だって気がついた。
s:「ころ」ってついていると、過ぎた頃のお話をしていることになることが分かった。
s:「ころ」は思い出して行っているような気がする。
s:先生、もう一回、最初の多数決を取り直してよ。

見事に、全員の考えが覆った。

浜松授業研究の会の御案内をいたします。

  開催日 曜日 開始時間 終了時間 施設名 場所名
第24回 2012年7月14日 9:00 12:00 天竜壬生ホール 第2会議室
第25回 2012年9月8日 9:00 12:00 天竜壬生ホール 第2会議室

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1 コメント

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ああ!おもしろいね (Mrヒデ)
2012-07-02 16:39:42
 これでいくと多くの四年生はほとんどこのような解釈で読んでいるのですね。一文にこだわり、文を切る、短文をつくる、このような作業の必要性がわかりますね。
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