三学期、一番最初は、「詩を楽しもう」という単元
雪に関する3つの詩が載っている。
一番最初は、「三好達治の雪」
雪 三好達治
太郎をねむらせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。
二郎をねむらせ、二郎の屋根に雪ふりつむ。
たったこれだけの詩だ。
これで授業ができるのかなあとちょっと不安だった。
そこで、めあては「意味を考えて絵を描こう」とした。
一緒に、なんだか分からないこの詩のイメージを作っていこうと思った。
最初に、
T:何を調べるの?
S:雪
S:水蒸気が上空に上がり、冷えて結晶になったもの。
T:何だい?それは?
S:よく、雪の結晶ってあるじゃん。
S:アナと雪の女王にもでてくる。
S:六角形
T:へ~、じゃあ書いてごらん。先生も書いてみるね。
こんな感じ。
T:今日は、この「雪」という詩を絵にします。
読んでみよう。
S:太郎をねむらせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。
二郎をねむらせ、二郎の屋根に雪ふりつむ。
S:何のことか、さっぱり分からない。
T:その中でも、絵に描けそうなものはないの?
S:太郎。
S:太郎が寝ている。
T:じゃあ、描いてみようか?
S:先生、じゃあ次郎も描こうよ。
S:次郎も寝てる。
T:どこに寝てるの?
S:屋根の下。
S:屋根だけど、太郎と違う屋根の下だよ。
T:屋根っていくつあるの?
1つ 1人
2つ 26人
S:だって、太郎「の」屋根、次郎「の」屋根の「の」があるから、それぞれ別の屋根だよ。
T:こんな感じなの?
S:そうそう。
T:太郎と次郎って、いくつぐらいなの?
S:大人だよ。
S:普通子供で、太郎とかっていう名前はないよ。
S:ぼくは子供だと思うな。
S:私も子供だと思うよ。
T:多数決をとってみようか。
大人 3人
子供24人
S:あのね、太郎をねむらせって書いてあるでしょ。
大人は普通自分でねるよ。眠らせて寝るのは子供だよ。
S:ぼくも賛成。太郎も次郎も眠らせてもらっているんだよ。
S:ここには出てないけど、近くにお母さんがいる?
T:お母さんなの?
S:そう。
T:お父さんはいないの?
S:いるけど、違う屋根の下で一人で寝ている。
S:あのね、この太郎と次郎は子供は子供でも、小さい子だと思うんだ。
S:そうだね、2~3才
S:ぼくは僕たちと同じ3年生だと思うな。
T:どっちにしても、小さい子なんだね。
S:そう、そばにお母さんがいて、寝かしてもらうんだから...
T:じゃあ、お父さんとお母さんを絵に描き込まなくちゃ!!
S:雪をかかなくちゃ。
T:雪って?
S:降り積もる。
T:どういうこと。
S:降る+積もるだよ。
T:降るって?
S:国語辞典には、雨や雪が空から落ちてくるって載っている。
S:空から落ちてくる雪が積もるんだから、けっこうたくさん降ってる。
S:それに、降り始めてから時間がたっている。
T:どんなふうに降っているの?
S:吹雪!
S:ちがうよ。そんな吹雪じゃあ、恐くて眠れないよ。
S:太郎を眠らせるんだよ。だから、そっと降って、ふわふわしていい気持ちなんだよ。
T:えっ、どういうこと。
S:太郎を眠らせ、降り積もるんだよ。
S:そうだよ、雪が眠らせながら降るんだよ。
T:一応多数決をとってみるね。
吹雪 1人
静かに降る
T:じゃあ最後に皆でよんでみようか?
S:太郎をねむらせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。
二郎をねむらせ、二郎の屋根に雪ふりつむ。
S:最初はなんのことかさっぱり分からなかったけど、どういうことかよく分かった。
S:とっても静かな声で、太郎と次郎を起こさないように読まないと行けないね。
S:子守歌みたいに読むといいと思うな。
」
2020年1月11日 土曜日 | 天竜壬生ホール/第1会議室 | ||
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