春のうた 草野心平
みんなで読んでみた。
楽しく何度も読んでみた。
そのあと、今日は問題を作る練習をするよ。
今までは、先生が発問してみんなが答えるという授業だったでしょ。
でも、ことしは、みんなが作った問題を、みんなで考える授業にしたいのです。
そのほうが、楽しそうでしょ?
と話し
問題を作る言葉:「いつ どこ だれ 何 どうした どうして...」
と板書して、ノートに書かせた。
この詩は...と板書し、「この詩は」を使って問題を作りなさい。と指示をだした。
「この詩は、いつのこと?」という問題ができた。
最初の1時間はこの問題を話し合うことにした。
すぐに
1 春
2 かえるが、初めて地上に出てきた日。
の2つの意見がでました。
しかし、
「どっち? 手を挙げて答えて。」
というと、子供たちは戸惑います。
先生ちょっと待って。
どっちも困る。
あのね、1と2と両方をくっつけないといけない。
という意見が多く
1 春
2 かえるが、初めて地上に出てきた日。
3 春になって、 初めて地上に出てきた日
の3つから選択することになった。
当然全員一致で、「3 春になって、 初めて地上に出てきた日」 と決まった。
決まって嬉しそうにしている子供たちに
これで、終わってはだめだよ。
一つ分かったらそこからまた問題を作るんだよ。
例えば今みんなは、 3 春になって、 初めて地上に出てきた日
と答えたけれど、「春になった日」と「初めて地上に出てきた日」日は
1 同じ
2 違う
どっち?
え~同じだと思うよ。
ちがうよ。
私も違うと思う。だって、春になっても、まだちょっと雪が残っているでしょ。
雪が残っていたら寒いから出てこれないよ。
それに、雪が残っていたら、穴の入り口がしまっていて、出られないよ。
土の中で、本当に春になったのかな? もう出ても大丈夫かな?って様子をうかがっていて、もう大丈夫って分かって出てきたんだよ。
あのね、 春になるとの「なると」って書いてあるでしょ。
「なると」って、すぐじゃなくて、ちょっと時間があることだよ。
私:やっと、証拠の言葉が出てきたね。
国語の話し合いでは、こうして本文から証拠の言葉を見つけて話していくんだよ。
今、「なると」は、まず春になって、それから次にみたいな意味だと言ってくれたけれど、それは本当かな?
本当だよ。
私:本当かどうか調べる方法がいくつかあります。今日は単文を作って調べてみましょう。
お昼になって、おなかがなる。 ああもうお昼だ、と思うと、急におなかが減ってくる。
春になって、雪が解ける。 春になっても寒い日もあって、だんだんに雪が消えていく。
夕方になって、家に帰る。 6時ちょうどに暗くなるわけじゃなくて、明るさを見て家に帰る。
楽しくなって、笑い出す。 楽しいと感じるから、笑い出す。
.......
この単文作りは盛り上がった。
そして、確かに、春になって、さらに暖かくなったと分かって、穴から出てきたことが確かめられた。
こうした話し合いを経て、まとめはこうなった。
春になって、 初めて地上に出てきた日。
春になった日から、本当に春になったかな、暖かくなったのかなと、穴の中で様子をうかがって、本当に春になったと分かったから出てきた日。
とまとめた。
51回 |
4月11日 | 土 | 9:00 | 15:00 | 天竜壬生ホール | 第1会議室 |
52回 | 5月9日 | 土 | 9:00 | 12:00 | 天竜壬生ホール | 第1会議室 |
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