totoroの小道

「挑戦することで、きっといいことがある」  http://www.geocities.jp/totoroguide/ 

たしかにここに

2008-05-30 06:05:42 | 教師・職員室

今日の2時間目。ここに、小さな算数の物語を見つけました。

まず、始まる前の休み時間、

「今の時間の、これ分かりやすかったけど、ここが分かってなかったよね。」「明日は、もう一度ここから、今度はこっちをこうして説明して.....。」と次の作戦会議をしている先生達がいます。

2時間目が始まりました。寄り添う先生がいます。でも、教え込んでいるわけではありません。静かに見つめ、子供の話をよく聞いています。子供は、先生に話しながら、少しずつ自分の答え方を見つけていっているようです。

 

何人かの子供が、「先生、かわんな~い。」と助けを求めています。先生が近寄ってきます。ここが分かんないと、素直に教師に分からないことを分からないと言える子供がいます。赤ペンを持ちながら、説明を始めますが、すぐにぴたりとそのペンが止まります。この子に、この教材を、どの順序ではなしたら一番分かりやすいのか、教師が思案しているのです。そして、もう一度、もっとこの子に分かるように、説明を始めます。

その後ろで「先生、まだか~。おれも、分かんないんだけど。」と手を挙げながら、その手が重くなって、でもにこにこ待っている子供がいます。

 

こちらのクラスでは、プリントの途中でプリントをやめ、自分のノートをめくり、じっと見つめている子がいます。ノートで調べているのです。分からないぞ。どうしよう。そうだ、昨日はどうやったか、ノートを調べてみようと思ったのです。しばらくノートを見つめた後、消しゴムで全てを消し、もう一度最初からやり直します。迷いはありません。これで解けるという確証を、ノートから見つけたのでしょう。ノートが学びの参考書になっているのです。

 

先生が、「これじゃあ、だめ。この中に、黒と赤と青を入れてみると分かるから、席に戻ってもう一度入れてみてごらん。」とアドバイスしています。

 

彼はもう一度席に戻り、まず、線分図・テープズに赤と青を入れてみます。そうしてみると、問題文の中の構造が見えてきます。まず黒があって、それから赤の部分がきて、最後に青の部分を「何ぼんですか?」とか「何cmですか?」とかいれればいいのか~と気づいてやり直します。

確かにここに、子供がいます。

確かにここに、先生がいます。

確かにここに、教材があり、

確かにここが、学ぶ場になっています。


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2 コメント

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いい言葉ですね (Mrヒデ)
2008-05-30 12:11:56
確かにここに、子供がいます。

確かにここに、先生がいます。

確かにここに、教材があり、

確かにここが、学ぶ場になっています。

子供や教師の声が聞こえてきます。
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「表現活動で日はまた昇る」 (Mrヒデ)
2008-05-30 15:22:08
 浜松市議会議員の山崎真之輔さんが、光明小の市指定研究発表会を参観しての感想をブログで紹介されています。「浜松の未来と対話しよう」で検索してご覧になってください。「表現活動で日はまた昇る」のタイトルです。そこには、劇団「砂喰社」の主宰社である松尾交子さんのコメントもあります。大変重要なことが書かれております。また、勇気づけられますので、ぜひ、光明小の職員に紹介してほしいと思います。すでにご存じかと思いますが・・・
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