
本校の職員室は、常に子どもがたくさんいる。
例えば、本日の昼休み。
S先生のところには、入れ替わり立ち替わり、
「算数が分からないんだけど、教えてください。」
と、子ども達がドリルを持ってやってくる。
S先生は、
「ここはよく分かってるから、今のやり方でいいよ。」
「ここはね、先に【】の中を計算して....。」
と説明する。
質問に来た子が、そのペン先をのぞき込んで、しばらく考えている。
「分かった。先生ありがとう。」
と職員室を後にする。
その時には、すでにS先生の後ろには、次の質問者がドリルを持って待っている。
2年生が何人か、カードをもってうろうろしている。
ちょっとでも、この先生暇そうだなと思われると
「先生、九九を聞いてください。」
「81が8、82 16......89 72。」
「すごいねえ。これだけすらすら言えるなら、これは言える??8×10はいくつ?。」
「えっ、そんな九九ないよ。」
「そうだよ。ないから、今この場で作っちゃおうよ。」
「う~ん、8×10=80」
「そう。すごい。じゃあ、8×11は?」
「88」
「すごい。こんなにすごいんじゃあ、合格だね。どこに印を付ければいいの...?」
2年生を見送ると、もう次の子ども達が目を輝かせて待っている。
「ねえねえ、私の歌を聴いて!!」
「でもなあ、totoro先生の歌は厳しいからなあ。や~めた。柔軟をみてくださ~い。」
「柔軟だって、厳しく見るよ!!」
「いいよ。得意だから.....」
と、結局5分ほどこの子達のブリッジに付うことになります。
「ここまでできるんだったら、次はここから立ってごらんよ。」
「そんなの、できないよ。」
「できないから、いっしょにやるんだよ。補助してあげるから...。」
この子達が次の先生のところに行くと
今度は、4年生が
「今国語で、調べる学習をしてるんだけど、聞いていいですか?」
「え、先生の分かることなら...」
「あのね。どの先生の机にもコンピュータがあるでしょ。だから先生達は自分の机で仕事ができるはずなのに、この職員室の真ん中にもコンピュータがあるでしょ。それはどうして??」
「う~ん、どうしてかなあ??」
困りました。なんて答えたらいいのか分かりません。
ちょうど、情報担当のI先生が職員室に入ってきます。
「その質問だったら、I先生に聞けばいいよ。だって、I先生は学校のコンピュータの係だから。」
「I先生、私たち、調べていることがあるから教えてください。職員室の全部の先生がコンピュータを持ってるでしょ。なのにここに.......」
「うんうん、それはね、ちょっとこっちに来てごらん。」
I先生がサーバーのところに子ども達を連れて行きます。
「確かにそれぞれの先生方は、自分の机で仕事をしてるよね。でもね、その仕事をして作ったお手紙や、書類は、全部このサーバーの中に入るんだ。」
「先生達が撮った、カメラの写真も、全部この中に入れているんだよ。」
「だから、どの先生のコンピュータからも、この中の写真や、お手紙や、書類が見れるし、使えるんだ。」
「ふ~ん。何となく分かったあ。ありがと。」
こんな感じです。
あれも、これもやりたい仕事がたくさんあるのですが、結局何もできず昼休みは終わっていきます。
昼休みに、子どもが。職員室まで来て、「算数を教えてください、歌を聞いてください、柔軟を見てください、あのパソコンは何のためにあるですか・・・」などは、なかなかできないことです。これは、学校の伝統であり文化です。凄いことだと思います。
2月20日の表現、校訓碑の披露では、学校から案内をいただきました。せっかくの催しであり、とても楽しみのものですが、残念ながら当日は、私の勤務日ですので出席できません。また、当日の写真や映像がありましたら見せていただきます。ご盛会お祈りします。子どもたちや先生方の活躍をお祈ります。