totoroの小道

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やまなし

2015-10-24 19:55:53 | 6年 国語

10月17日 浜松授業研究の会

M先生が行う、やまなしの授業の模擬授業を行った。

T:みんなならどうやって読む?(子どもの身になって?)
S:ただ「どうやって読む」と聴かれると、何が何だか分からない。
S:教師が何を求めているのかが分からないから音読できない。
T:では、一人ずつ段落ごとに順に読んでいってください。

 

T:まず登場人物を調べましょう。
S:登場人物て何ですか?
S:二匹のかに 魚 
S:クラムボン
S:クラムボンは登場人物なの?
T:この中の中心人物はどれ?
S:かにの子どもら
S:弟と兄をまとめていいの
T:そうすると、どれが兄の言葉でどれが弟の言葉か調べないといけない?
S:それではなぜ殺されたが兄、


T:かにの兄弟のやっていることを教えてください。
S:話していました。
S:泡をはきました。
S:足を乗せて言いました。

T:今挙げた中で、おかしなところはありませんか?
S:笑ったのに死んだ。
S:死んだのに笑った。
S:どうしてカプカプ笑ったの?

S:なぜかにの兄弟は、死んだと言ったのにまた笑ったと言ったのか
S:原因なのか理由なのかきっかけは何か
T:課題にそこまで入れると限定しすぎる

S:死んだ殺されたとあるから、クラムボンは、命ある物だね。
S:クラムボンは何だろう?
S:子どもたちは見たことがある。
S:子どもたちにとってはよく知っている。
S:クラムボンは空想の生き物って書いてある。
S:クラムボンは今目の前にいるの?
S:笑ったよは目の前のことだ。笑っていたは、過去のこと。
S:クラムボンは死んだとか殺されたとかあるから、目の前でそれが起こった。
S:いつ殺されたの?

S:クラムボンは泡なんだと思う。
S:なんで?
S:かにの子供らもの「も」があるから。
T:この「も」の意味は?
S:子供らもあわをはいた。ということは、ちがうだれかも泡をはいた。
 そして、子供らより前にはクラムボンしか出てこないのだからクラムボンが泡だ。
S:それに、こどもたちのはいた泡のところを魚が通ったときに「死んだ」に変わる。
S:それじゃあ、かに子どもたちがはいた泡が、クラムボン?
S:かにの子どもたち「も」の前の部分は、流れてくる泡のことで、泡も流れてきたし子どもたちも泡をはいたという意味だと思うよ。

どんどん、根拠と違う話し合いになって、混乱してきたしもやもやしてきた。
T:クラムボンは何かについては、多くの論争があるので、ここで話し合うのはやめましょう。


T:さて、一番のおかしなところは?
S:クラムボンは笑ったのに死んだこと
T:では、問題を「なぜクラムボンは笑ったのに、死んだのか。殺されたのか。」にしましょう。
S:それは、原因を聞いている問題ですか?それとも、理由、きっかけ、どれを聴いているのですか?
T:原因と理由は同じだと思います。
T:どこに、その原因があると思いますか?
①二匹のかにの子どもらが、青白い... 1人
②上の方や横の方は、青く暗く..... 1人
③つぶつぶ泡が流れていきます。.... 0人
④つうと、銀の色の腹をひるがえして...4人
⑤魚はまたつうともどって下の.... 0人

S:死んだの前に、何か事件があったはず。
T:では、④の文をさらに分けて考えます。
 つうと / 銀の腹を / ひるがえして / 一匹の魚が / 頭の上を / 過ぎていきました。
S:一つを選ぶことはできない。意味が通じなくなる。
S:一つでなく、二つ選んではだめなの?
S:ひるがえすが大事なんじゃないのかな?
S:どうして
S:ひるがえす=急に向きを変えて、他(反対)の面を現わす。
S:魚が急に向きを変えて通過していくと、それまで笑っていたクラムボンが死んだり殺されたりする。
S:では、魚が翻すような理由は?
S:笑った。
S:カプカプって、耳障りな気がする。
S:笑うと調べると、あざけり笑うのような笑いもある
...
...
この辺りで話し合いが膠着しました。

M先生は、「は」と「が」という助詞を使って答えを求めていくつもりですが、なかなかそこにたどり着きません。

「は」「が」はともに主語につく助詞ですが、少し性質が違います。
「が」は、その前に書いてある主語が大事。
「は」は、その後に書いてある述語の部分が大事。
例えば、
あるところにおじいさんとおばあさん「が」いました。
*初めて主人公が出てくるので、おじいさんとおばあさんが大事。
おじいさんは、山に芝刈りに行きました。
*もう主人公は知っているので、芝刈りに行っていないことが大事。

この助詞を使うことで、問題の答えが分かる。
クラムボンは、死んだよ。
クラムボンは、殺されたよ。
それならなぜ殺された。
...
...
クラムボンは、笑った。

つまり、笑ったから殺されてしまった。
となる。
またこの話し合いの途中
「は」を検証していると
かにの子どもらは=2匹だから複数
クラムボンは  =単数 1匹しかいない
ということが発見できた。

しかし、ここに至るまで、余計な話題が多すぎで
その割には少しも答えに近づかないので、だんだん思考停止になってくる。
教師は答えを誘導尋問してはいけないが、
なるべく余計な情報は「切って」
すぐに
答えは、①なのか②なのかに持って行く。
そして、その解決のみに絞って学び合うように進行をしていく。
答えに近づいていると思うから、集中して一生懸命に考える。
しかし、いつまでたっても、答えが近づいている感がないと、だんだんもやもやしてくる。
そう感じた。


この模擬授業なら
問題=なぜかにの兄弟は、死んだと言ったのにまた笑ったと言ったのか
がまず、紛らわしい。
大人でも、????となり、理由なの?原因なのなどと質問が相次いだ。
問題=クラムボンがなぜ死んだのか。
と、端的で良いと思う。
予想
①=生き返った
②=実は死んでなかった
③=複数いた
ぐらいにした方が、わ~って期待感が持てると思う。

57回

11月14日  土  9:00  15:00  天竜壬生ホール  第1会議室
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