
6年算数 単位量当たりの大きさ
もう一時間、「青○÷赤○=青○」の練習を行いました。
問題文から、ヒントになる言葉を探し、それをまず作文します。
問題に入る前に、その作文の練習をします。一問一答で、どういう単位を求める問題かを、問題文から見つけられるようになってほしいのです。
そこで、黒板を使って、一問一答形式で子ども達に考えさせ、今まで問題であたったパターンを振り返ります。
混んでいるのはどっち?
↓
たくさん人がいる いっぱい
↓
何人
よくぬれるペンキのはどっち?
↓
たくさんぬれる いっぱい
↓
何平方メートル
作物がよくとれる畑はどっち?
↓
たくさんどれる いっぱい
↓
何Kg
本当は、単位量の考え方で行けば、どちらの単位で求めても、比べられます。しかし、逆の単位から考えるのは、かなり思考力がいります。なるべく混乱せず選べる単位を見つけられれば、ミスは減ります。
「さて、この前やった問題を、今日はもう一度やります。」
「早くできた人、5人は私が○をつけます。他の人は自分で○をつけます。」
「先日のノートを見てもいいのです。後日見やすいように、ノートをきれいに書くのです。せっかく作ったノートですから、見て調べてかまいません。ただし、遅くなります。」
そう話して☆3を解かせます。
当然、この作文が無ければだめです。ここに赤○ 青○ がないのもだめです。
だって、この、赤○ 青○ を使って、立式するからです。
この文ができれば、青○である、平方メートルの単位のついた数を、赤○であるKgの単位のつく数で割ればいいのです。
簡単に立式ができます。
この後、このやり方を使い、今まで教科書で習った他の問題や練習も、もう一度解いてみます。
「ノートで調べていいですよ。」
「算数の内容ならば、隣近所の友達とどんどん話し合っていいよ。」
「教科書を調べたっていいんだよ。」
「ぼーっとしている時間は無駄だよ。」
「ともかく、何か手がかりを探して、試してみよう。」
そう呼びかけます。
子ども達は、先を争って私のところにノートを持ってきます。
「割れっこないよ。こんな大きな数。」
と言っていた子が、筆算をしてみながら
「あれっ、割れるかもしれない。」
「やったあ、われたあ!! きっもちいい!!」
と大喜びします。
当然です。ほんの2~3日前に一度解いているのですから。
最後に子ども達に話します。
「君たちは、算数が苦手という人たちが集まったクラスだけど、決して、力がないわけではないんだよ。新しい問題に次々に挑戦するから、できない、わからないという体験が続き、いやになり、嫌いになるんだ。」
「今日やったみたいに、一度取り組んだ問題を、覚えている内に、2回目、3回目とくりかえすと、覚えているから解けるし、解けると楽しいし、楽しいと苦手でなくなるよ。無理してたくさんやらなくていいし、無理して難しい問題をやらなくていいんだ。一度やって、簡単になった問題を繰り返しやるんだ。それで、君たちは力がつくんだよ。」
そう話して、授業が終わります。
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