人と上手く付き合うテクニックはない
人と盛り上がれる話し方、テクニックはありません。
毎日、公立中学校で授業をし
合気道や居合道で生徒さんと絡み
武道や武術をしていても
人間道を深められるというものではありません
学校で年間600時間近く授業をしても
人間が好きじゃない人にとっては
先生業はつまらないと思います。
授業でも合気道でも
生徒さんとのコミニケションの本質は
雑談です。
雑談というのは、「いらん話」と思われがちですが
じつは違います。
人に教える仕事の難しさは、
ついつい正論(自分の思うところ)
を強調することにあります。
誰でも
言って欲しくないことはあります。
正しい、間違いとかじゃなく
≪察しろよ!≫の世界観。
教える側は、間違いをおかしています。
35年もの間教える仕事(教育)についてきた
行きつく先は
人間が好きじゃない人は
学校の先生や武道の先生になるべきじゃないと思います。
自分の経験や正しい解答を
話す(相手に伝わる 染み入るように)には
雑談をブッコミます。
雑談と言っても
何でもいいわけではなく
その場の空気を肌で感じて出した言葉
じゃないと効果はありません。
これが、日本人のウィークポイントです。実は
KYができないのが日本人だということです。
どうしてかというと
相手を意識することに慣れていないからです。
その原因のひとつが
小学校からの学校教育にあります。
黙って男はサッポロビールではありませんが
自己主張をするべき年頃を、きちんと
授業をうけることを強いられています。
どうしてかというと
教える側からはそのほうが効率がよいからと
授業中はそういうものだという
暗黙のルールが存在しているからです。
雑談は、みんな好き!!
固い話は、みんな嫌い!
正論は、聞きたくない、耳に付くのが本音!!
面白い話には飛びつく
アドリブの利いた授業には食いついてくる
アドリブのない教科書的な授業はおもろくないので
だれも聞かない!!
生徒たちは
人間として魂のぶつかり、接触をのぞんでいます。
しかし、残念ながら、大人は
ルール上を一切でない、はみだしのない
無機質を突き付けているのではないでしょうか。
教えることは、責任が当然伴います。
しかし、
多くの武術、武道教室では
生徒さんに上手くならないようにブレーキをかけているように
思えます。
3~5年で生徒さんをいちにんまえにして
武道の名人達人にどうしてさせないのか?
学校では
生徒に1点でも多くとらせる(テストの目的、習熟度をUPしてもらいたい)
しかし
武道は基本秘密主義なんですね。
ある程度までいったら、
自分で学んでいきなさいと
放り出されてしまいます。
何万人かに1人くらいか?
そんなことはない先生(武道)はいますが
大抵は、
質問攻めにしたら
怒り出す先生もいます。
武道の先生は、
「詐欺師だらけだ」と私に言ってきた生徒さんが
かつていらっしゃいました。
そう言われないようにするための
その答えは、
人間が好きに、大好きに
とんでもなく好きにならないといけません。
学校教育でも武術教授であっても
根本的には同じです。
教えることは全て教える姿勢が大事です。
(相手を見てという基本はありますが)
35年間、教えることを専門にしてきて
いまだに
教育全般に関わっていますが
死ぬまで探求していくつもりです。
人間がドがつくくらい好きなかたが
たくさん増えていけばと思います。