駅から0分でした。
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今日は、朝早くから、奈良をウォーキングします。
出発点の奈良駅です。
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と言っても、こちらは「旧奈良駅」です。
昭和9年に竣工し、平成15年まで駅舎として使われました。
今は、奈良市総合観光案内所として活躍しています。
JRの高架化に伴い、一時は解体されそうになりましたが、他に類を見ない貴重な建築の保存を望む者が多かったので残されることに。
曳家工法によって、前の位置より18メートル移動したそうです。
内部は、リニューアルによって、より奈良らしい装飾が取り入れられたようでした。
9:00からオープンということで、案内所はまだ閉まっています。
地図の黄色の線に沿って番号順に歩きます。
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旧駅舎の真ん前の風景です。
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前のスーパーホテルは、奈良駅にあるもうひとつのスーパーホテルです。よく間違えるそうです。
前の両側に見える「常夜灯」は、春日大社参道のもので、その先に三条通り(春日大社参道)が春日大社の一の鳥居につながっています。
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三条通りも、朝が早いので、荷物を運ぶトラックでいっぱいです。
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もう少し時間が経てば観光客でいっぱいになる場所ですが。
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老舗の菓子舗、千鳥屋宗家。
創業寛永七年(1630年)です。歴史ある看板「万菓堂」。
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三条通りは、歴史のある古都のメインストリートです。
古くから、多くの人が行き来していたのですね。
朝が早いので賑わいがありませんが、ゆっくり楽しみながらウォーキングができます。
ローソンも奈良にふさわしい姿でした。
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奈良らしい建物です。
街の中に古いいわれの社が⋯⋯⋯。
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「中街道」の説明板。
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中街道(下ツ道)は、奈良市から橿原市をへて、五條市に至る街道です。
猿沢池に向かって歩いています。
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前方左手に見える南都銀行は、大正15年に竣工した国の登録有形文化財とのこと。
現役店舗として利用されています。
だいぶん歩いて、やっと、「猿沢池」まできました。
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前の池が「猿沢池」です。
興福寺の行う「放生会」の放生池として749年に造られた人工池でした。
放生会とは、万物の生命をいつくしみ、捕らえられた生き物を野に放つ宗教的儀式です。
この池の遠く向こうの、左端に小さく見えるお堂は、「興福寺 南円堂」です。
右端の五重塔は、「興福寺 五重塔」です。
興福寺五重塔が、周囲の柳と一緒に水面に映る風景はとても美しく、「猿沢池月」は南都八景のひとつになっているそうです。
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「猿沢池のこんなお話し」、采女まつり。
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対岸にある「衣掛茶屋」。
猿沢池の七不思議のこと。
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猿沢池の水は、決して澄むことがなく、またひどく濁ることもないそうです。
水が流入する川はなく、また流出する川もありません。
でも、水の量は一定を保っていました。
亀はたくさんいますが、なぜか蛙はいません。
なぜか藻も生えません。
毎年、多くの魚が放たれているので増える一方にもかかわらず、魚であふれる様子もないです。
不思議ですね。
周囲は360メートルです。
池のそばにベンチがあったので、休憩します。