窯業系サイディングのメンテナンス塗装は日本窯業外装材協会の基本指針で築後5年が目安ですが、一般的にはあまり知られていません。
日本窯業外装材協会HPは画像をクリック。
写真の見本が窯業系サイディング見本にUVプロテクトクリアーを施工したものですが、
最近では窯業サイディングの模様を生かしたクリアー塗装ができます。
窯業系のサイディングパネルの現状模様を生かしたクリア-塗料は日本ペイントが初めて上市したもので、
当方も上市当時から使っていますが、現在では主要メーカー各社で発売されています。
このクリアーは条件がかなり厳しく設定されていますが、診断はご自分てもできますから、
黒画用紙とセロハンテープを準備し、外壁四面にそれぞれテープを張り付けて黒画用紙に貼ってみて下さい。
塗膜や顔料がかなり付着するようだとクリアーは不可となり、通常の単色塗り、
目地のあるタイル調であれば二色塗り、あとは模様塗装の水性ゾラコートEX(関西ペイント)やペリアート(日本ペイント)などへの対処に切り替わります。
因みに光触媒施工パネルにはクリアーを塗ることはできず、特殊な下塗りをかけた後の通常塗装及び模様塗装になります。
私の経験上、サイディングパネルを十年以上放置して手遅れになるケースが多々あります。
現在の建物のおよそ七割がサイディングパネル。
耐用年数を見誤り、メンテナンスが後手後手に回らぬよう、しっかりと情報武装して建物の維持管理を行うようにすると、
結果、美観と資産価値を維持し、ライフサイクルコストの低減を実現する賢い選択となります。
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