つなハピ

愛知県一宮市のNPO団体つなハピは『つながり合ってハッピーになろう』を合言葉に親子・教師・市民で楽しく活動しています!

日生連集会④「いのち輝く瞬間を仲間と共に」

2019-08-14 17:00:00 | 日記
8/10㈯ 3日目 
13:15〜現地基調実践報告

【いのち輝く瞬間を仲間と共に】
 ー肢体不自由の人形劇団誕生物語ー
南 寿樹さん
(NPO法人くるみの会理事・元養護学校教員)


養護学校(肢体不自由)の中2の担任になって、子どもの中には40日間の夏休み、家から一歩も出ていない子がいることも知って…。

その生徒の…
「あ〜あ、何か楽しいことはないかな」のつぶやきが、“何か楽しく手応えのあることがしたい。なんとかして”というように聞こえたので…

人形劇愛好教員3人で上演活動していたので「人形劇をやってみる?」と、子どもたちと始めたそうです。

三重県のある集会から依頼があり、その上演後、お菓子を出してもらって「ありがとうございました!」と言われたら、子どもたちは戸惑っていたそうです。
子どもたちは「初めて“ありがとうございます”と言われた」と。

本当に、心の底から嬉しかったんだろう…と、泣けてきました。

この三重県での公演をきっかけに、人形劇団「フレッシュ」が誕生!

この劇団の中に進行性筋ジストロフィー症の男の子がいました。

「介助されながらの演技は、表現の主体者になっていない」と指摘され、糸操りの人形(マリとネット)を作ったら、彼が可能な限りの動きで、喜びを表現するようになったそうです。

「でも、指先が2〜3cmしか動かせないから人形劇はムリかも」→プロの人形美術家の方が「2〜3cmも動かせるとみよう」と指先を少し動かせば口を開け、体を揺らす亀の人形を作ってくれたそうです。

2〜3cm“も”…なんですよね。
子どもの可能性の見つけ方、大人次第なんだと背筋をシャンと伸ばす気持ちになりました。

その後、フレッシュは南は沖縄から北は北海道まで、そして海外まで遠征して、公演をしていったそうです。

この「フレッシュ」に憧れて、全員が車いす使用の人形劇団「紙風船」が誕生。職業としてやっていくまでの道のりを語ってくれました。

名古屋のひまわりホールでやっている子どもアートフェスティバルで、紙風船の劇を観たことがあります。娘は「一緒に演っている気持ちになって、楽しかった」と感想を言っていました。とても心に残ったようです。

南さんの「命輝く瞬間を仲間とともにつくり、“年中夢求”で生きることを求めている」お話をたっぷり聞かせてもらいました。

南さん、ありがとうございました!

⑤へ続く