つなハピ

愛知県一宮市のNPO団体つなハピは『つながり合ってハッピーになろう』を合言葉に親子・教師・市民で楽しく活動しています!

日生連集会⑦「感想」

2019-08-15 17:01:00 | 日記
回収した感想で、速報が作られ、配布されていました。3日間で作られた速報はなんとNo.26まで!

その中から、つなハピが発表した会について紹介します。

【教育と子育て 分科会】
・今、子どもたちは荒れた生活環境や障害等、自分ではどうしようもないことに「ふりまわされ」、一部の先生たちはそんな子どもたちに「ふりまわされる」。しかも、スタンダードにも「ふりまわされる」。その中で自分(主体性)をとりもどすにはどうすべきか考えたいと思いました。性教育の実践は、そのヒントになりました。

・涙と感動で胸がいっぱいになる話がつぎつぎと出てきました。親と教師、地域、子どもがつながり合う“つながり合ってハッピー”の活動がすごいです。金森先生のハッピーがどんどん広がっているし、日生連の皆さんの頑張りが大きな力になっているんだと嬉しかったです。

・つなハピの活動報告。実際の親御さんの話、感動的でした。
人は人の中で育つ。人は自分が役立っていると感じ、居場所があれば人は育つ等々、よく聞く言葉であるが、実感しました。

【徳さんの科学遊び】
・子どもだけでなく、先生対象の講演で、こういう話が聞けると、現場の先生は元気づけられると思います。

・授業づくりのコツもわかり、おもしろかったです。子どもとつくる。授業は見習おうと思いました。

・液体窒素の実験は初めての経験でとても感動しました。実際にやってみるのとテレビで見るのは大きく違い、子どもたちとともにやってみたいなと強く感じました。

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
これで、日生連集会の報告を終わります。
長くなってしまって…お付き合い、ありがとうございました。

皆さん、お疲れさまでした!
今後の活動に活かしていきます。
(^o^)丿

次は、つなハピキャンプの報告をします!

日生連集会⑥「分科会・教育と子育て」

2019-08-15 17:00:00 | 日記
分科会

8/9 ㈮ ①13:00〜15:40
8/10㈯ ②9:30〜12:00③16:00〜17:30
8/11㈰ ④9:30〜11:10

つなハピがレポート発表する分科会に参加してきました。

【分科会⑩教育と子育て】
つながり合って育つ
〜子ども、教師、保護者・地域の支え合い〜

今、子どもたちが感じている生きづらさやしんどさは、学校や家庭のなかだけでは支えきれなくなっていて…この分科会では、様々な分野の大人たちが協働して子どもたちを支え、育てていくための実践を語りあいました。

全部で9のレポート発表。
合わせると、8時間20分。
本当にたくさん語り合いました。時間が足りず…毎回、延長していたほどです。

ほんの一部、紹介します。
雰囲気だけでもお伝えできれば、嬉しいです。

①のレポート
《子どもが主人公の性教育とは》

性教育・生教育に真正面から向き合えない現状や子どもに寄り添った性教育によって子どもが変わっていった様子について。

性教育でなぜ変わっていったのか?
体を知ることは、自己理解や自分の体を大切にすることになるのでは?

《「こんながっこうほろんだらいい」〜苦しむ一年生を支えたい〜》

《私立小学校がたいへん!》

先生からのリアルな教育現場の話。
学校の中で人と人とが関わり合うことが少なく、子どもを集団として鍛えることができない、先生同士もうまくつながっていない。

つながりが分断されていて、それぞれの子どもと先生、一本一本のつながりでやっていくから、個々でバタバタと倒れていく。先生・子ども・親、お互いに連携をとりたくてもとりにくい現実。

厳しい現場環境のなか、子どもたちとどのように関わっていきたいか。

②のレポート
《格差社会に学校図書館は〜子どもを読書難民にさせないささやかな取り組み〜》

読まない子は読めない子。格差がここにも。
教科書は強制力を持っているが、長くても18ページ。
読書は大変きつい知的トレーニングだから、励ましや方向付けがないと実行できない。

直に本と出会わす集団読書への取り組み。
その年齢の子どもたちとが抱える苦悩や生活に触れて、この取り組みを工夫していきたい。

《「放課後等デイサービス」の世界にとびこんで》

放課後等デイサービスとはどういうものなのか。
学校との連携がうまくとれない。

「困った」親は「困っている」親なので、親への支援、子どもの親からの自立をどうやって支えていくか。

《つながり合ってハッピーになろう!NPOつなハピの活動》

野田さん:つなハピ結成の経緯、どんなことを大事にして活動しているのか
木下さんと日置:保護者の立場で思っていること
森さん:どんな風につなハピと関わってきたか、最近のつなハピ
徳さん:現在の活動について思っていること

つなハピが大事にしていることを、皆さんにお伝えできてよかったです。

③のレポート
《『教職大学院』での学びの工夫と実践》

「誇りたくなるようなこの分科会の空間をどう説明できる?」
「主体的で、対話的!」
これを大学の教室で実現したいとのこと。
学生のときにこういう学びをしないと、子どもたちとこういう学びが作れないから。

聞き取ってもらえる人が目の前にいると言いたいことを言える。

今度は聞ける側になる。聞き役のクオリティーが上がる。

自分自身を語ると、自分の実践を振りかえれる。
これができると、関係性を変えたり、作り直すことができる。

④のレポート
《子どもたちを輝かせる北名古屋市の取り組み〜きっずタウン北なごや〜》

「子どもに寄り添うとはどういうこと?」という問いに「相手の関心に関心をもつこと」
子どもが消費されるイベントとは本質的に違う。

町探検、昔は子どもが選んで自分で行ったけど、今は大人が決めた内容をこなすだけ。地域とつながるような内容ではない。
学校でやるのがムリなら、地域発で!地域発が学校を変えていくのでは?

《いじめ問題・第三者委員の立場から見えてきたこと》

もう頑張っている子どもを「頑張れ」以外の言葉でどう励ますのか?
いじめの第三者委員会では、当事者の子どもは全解決してほしかったのではなく、ひとりでも自分の思いをきいてほしかったのでは?と議論した。
当事者から辛いといった訴えがあれば、それはいじめとして認知するもの。

答えが一つではないことを皆で話すから対話的になる。思春期は本質的な問いに飢えている。

自己責任論は論外。
「子どもの自己決定が尊重されるプラス大人の応援付き」で主体性が育つだろう。

〜・〜・〜・〜・〜・〜
まとまっていなくて、スミマセン!

多様な立場の方が集まり、率直な声が飛び交い、まさに対話的な分科会でした。

教育と子育て分科会の皆さん、あの充実した時間をありがとうございました!

日生連集会⑤「ちひろと絵本の世界」

2019-08-15 07:51:00 | 日記
8/10㈯ 3日目 
14:00〜記念講演

【ちひろと絵本の世界】
 ー絵を読む楽しさー

松本 猛さん
(元安曇野ちひろ美術館館長 美術・絵本評論家)


ちひろさんのご子息の松本さん。
前半は、ちひろさんの人生、絵本の制作秘話、黒柳徹子さんとの交流など、ご家族だからこその貴重なお話をしてくれました。

3年半かけて『いわさきちひろ』という本を執筆されたそうです。詳しく知りたい方は↓
『いわさきちひろ』紹介ページへ

後半は、松本さんの絵本ワールド📘へ!
いくつか、紹介します。

人は無意識に絵から、季節、時間、音、何をしているのかを読み取るので、絵をみるときは好奇心がとっても大事だそうです。

ちひろさんの1枚の絵。
子どもたちと背景にお月さま。
「どんな絵かな?」と子どもたちに聞くと、
「目の前に池があって月が映っているよ」
と、とっても自由で詩的!

更に「何をしゃべっているかな?」と聞くと、
「おばけが出そう」
「宿題、やった?」
「夕ご飯、何を食べた?」
と、生き生きとした、そこに物語があるような声がたくさん!

大人は「月がキレイだね」とか、つまらない答えしか出ないらしいです(笑)。


エリック・カールの『はらぺこあおむし』は世界で一番売れている絵本。
なぜ、飽きないのか?
こんなに愛されているのはなぜ?

エリック・カールさんの絵本は、薄葉紙に筆で色を付けてカッターで切って貼るはり絵で描かれています。よく見ると、筆のタッチが生きています。

エリック・カールさんは、印象派が好きだそうです。葉の一枚一枚がすごいタッチで描かれているからだそうです。それが好きで、自分の表現方法に取り入れていると。

飽きないということは、その向こう側に色々なものが詰まっているから。そこに込められたものに注目してみると、世界がもっと奥深くなります。


いわむらかずおさんの14ひきシリーズ。
季節が限定されていて、図鑑にもなるほどの精密さ。

服装や生活設定にも気にかけてみると、昭和初期〜中期のもの(かまどなど)であることがわかります。今ではキャンプに行かないと体験できない生活のワクワク感がこの絵本には溢れている。
いわむらさんは、人間の生活でどんな喜びがあるのかをこの絵本で表現しているから、子どもから大人まで魅了する絵本になっているということです。


ちひろさんの『あめのひのおるすばん』の一場面、カーテンにかくれる少女の絵。

ちひろさんは、何回も何回も筆で青を重ねていたそうです。

これは、少女の心情を表す色だから。
そんな風にこの絵を見ると、カーテンに隠れた少女の気持ちが心に響いてきます。

そうして、各ページの色を見直してみると、色が本当に語り出すようで、少女がとても愛おしくなりました。


ちひろさんは、子どもを“生命の象徴・自由の象徴”として描いてきたそうです。
「いろいろな優しさや美しさを描こうと思っています」というちひろさんの言葉で、講演を締められました。

無性に、絵本を開きたくなりました。

松本さん、絵本の豊かな世界のお話をありがとうございました!

⑥へ続く