辺野古でボーリング調査 入札へ
沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設計画に伴って、名護市辺野古沿岸部で海底の地質を調べるボーリング調査を行うため、沖縄防衛局が受注業者を決める入札の手続きを27日にも始めることが分かりました。
この調査は平成17年に抗議活動で中止された経緯があり、今後の工事の行方が注目され ます。
沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設計画について、国は、沖縄県の仲井真知事が去年末に名護市辺野古沿岸部の埋め立てを承認したことから、工事に向けた手続きを進めています。
こうしたなか沖縄防衛局が、辺野古沿岸部で岩盤の固さなどを調べる海底のボーリング調査の受注業者を決めるため、27日にも入札の手続きを始めることが、防衛省関係者への取材で分かりました。
業者は6月ごろまでに決定され、沖縄防衛局はことし中に海底のボーリング調査を始めたいとしています。
この調査を巡っては、平成17年に当時の計画に基づいて行われた調査が、反発する市民グループの抗議活動などで中止されていて、今回も反対派の住民などからの反発が予想されます。
移設計画では、調査や設計をおよそ1年で終え、その後、埋め立て工事に入るとされていますが、今後の工事の行方が注目されます。