平和を創り出す宮古ネット通信

宮古島の平和を願う3人の市民が始めたブログ。平和を阻む政治状況とたたかう市民の行動を載せる。美しい自然、環境問題も。

大雨のち小雨の中の集会

2016-11-22 19:14:01 | 日記
2016-11-22 宮古毎日新聞

 沖縄でも若い人など、辺野古、高江でどうしてあんなに反対しているのか、分からいという人も多い。産まれた時から基地に囲まれて育ち、生きてこざるを得なかった人たち。大阪で公園とは金網に囲まれて人が入れないところだと思っているのと同じだ。ましてまだ米軍がいない、周辺住民しか自衛隊の存在も見えない宮古島では尚更だ。

 ヤマトゥから押し付けられた軍隊、また基地とは何か。今回の集会に国会議員らと宮古島を訪れた島袋文子さんの語られる沖縄戦の体験で明白だ。それは「軍隊は住民を守らない」ということ。戦いになれば兵隊は住民の食糧を奪い、住民が造った壕から住民を追い出し、自らの命を守った。追われた住民は鉄の雨の中を逃げまどい、死体が浮いて血の混じった水たまりの水をすすった。



 島袋さんの証言の中でも衝撃的なことは、背中に負ぶった子供の首がないことを告げられると、即座にその子を道端に置き、残った子供の手を引いて、安全な場所を求めて走っていった母親の姿だ。死んだ子供のために悲しむことも許されない極限状態。残った子供のためにも自分が生きなければならないという母親の思い。実際の体験者でなければ分かるはずもないが、人間の想像する力はそれに少しでも近づくためにある。



 なぜ反対するのかはこれだけで十分と思うけれど、基地とはそんな軍隊が人殺しの訓練をするところ。過去、ベトナムやイラク、アフガニスタン。そして今でも世界中で、沖縄や日本で訓練して出撃した米軍が多くの人たちを殺している、その片棒を担ぎたくないのだ。もちろん、71年前と同じように、日本の「捨て石」にもされたくはない。(普)

島袋文子さんは証言はこちら